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春が来るまで寒ビラメ 終盤も肉厚サイズ楽しめる

[ 2017年3月6日 05:30 ]

滝口さんは新型電動リールで船中第1号ヒラメ
Photo By スポニチ

 【ガイド】茨城県大洗沖では、終盤を迎えた寒ビラメが連日好調。イワシを追い掛けて渡ってきたヒラメは良型ぞろいだ。大栄丸では、5キロオーバーも顔を出しにぎわいを見せている。自己記録を狙うには、今がチャンスだ!(川崎市・國友 博文)

 集合時間の午前5時になると、大ベテラン大川茂船長がかじを握り、港で餌のイワシを調達する。狙うポイントは、大洗沖の20〜30メートル前後。海底はほぼフラットで根掛かりの心配はない。

 ポイントに到着すると、「ピー」と笛の音が開始の合図。魚探は真っ赤にイワシの反応を映し出している。期待が膨らむが、「ピー」と移動の合図。船長は迷うことなく、前方の大きな鳥山に船を向ける。鳥山の下にはイワシが群れをつくり、イワシにはヒラメが付いているからだ。

 そして、左舷ミヨシでさいたま市の滝口保さん(58=会社員)にファーストヒット。15年ぶりに最新型の電動リールを購入して、これが記念すべき1匹。「オモリが着底したらすぐに当たりました。イワシが暴れるとワクワクしますね」と笑顔。

 続いて、左舷トモでは釣り歴50年のベテラン佐藤節夫さん(69=会社経営)にも良型がタモに収まる。佐藤さんは、常にタナを1メートル上げるスタイルで当たりを出す。「シロギスから、水深1000メートルを超えるポイントで釣るアコウまでやりましたが、ヒラメが一番楽しいですね」と魅力を感じる一言。

 元気いっぱいに泳ぎ回るイワシを優しくつかんで、素早く丁寧にハリに掛ける。80号のオモリを握り締めてワクワクする瞬間だ。

 「ピー」の合図と同時に素早く投入すると、イワシの動きが手に伝わってくる。そして答えはすぐにやってきた!

 「ゴンゴン!」とイワシが逃げ回る独特の当たり。次の強い引き込みに、ゆっくり聞き上げると竿先が「ギューン」と絞り込まれる。何ともいえない達成感だ。ポイント移動直後はボーナスタイム。船長の合図や船のエンジン音の変化に集中して、素早い投入がカギを握る。

 そして、潮が次第に動きだし、道糸がズルズル前方へ出てゆく。オモリを引きずって、できるだけ道糸を出さないようにすると「ブルブルブルッ」と再び当たりだ。

 潮が動くと食い込みも早い。竿先が海面に突っ込むと「向こう合わせ」の状態で強い引きを楽しむ。大判とはいかないがうれしい肉厚サイズだ。

 そして、沖上がり間近に1匹を追加して、正午に沖上りとなった。

 大判サイズには出合えなかったが、イワシの反応はバッチリで今後も期待できる。今月末まで楽しめるため、大栄丸で夢のサイズに挑戦していただきたい。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、大洗・大栄丸=029(267)4771。集合時間は午前5時。乗合料金1万2000円(餌、氷付き)。

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