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カマス不意打ちカマす!カットウ、トリプルフックで帯状の群れ直撃

[ 2017年1月20日 05:30 ]

順調に数を伸ばす浅野さん。後方で白銀の富士が歓迎
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】茅ヶ崎・沖右衛門丸

 厳寒期の沖釣り。対象魚が限られる中、相模湾のカマスが人気を呼んでいる。極上とされる赤カマスで、35〜40センチの特大サイズ。一度経験したら病みつきになること請け合い。さて、どう狙おう――。 (スポニチAPC 林 悠二)

 ◎いきなり特大41センチ

 ここで主流となっているのはフグ同様、カットウ釣り。胴突3〜5本のトリプルフック仕掛け。船長の合図で指示ダナまで一気に送り込み、不意打ちをカマすのだ。

 「魚探反応は連日かなりあって有望。今日も好成績が望めますよ」――二宮沖に向けて舵(かじ)を握る茅ケ崎・沖右衛門丸の木村研二船長が太鼓判を押す。

 ポイントは瀬ノ海の250メートルダチで、カマスの遊泳層は海底に近い宙。指示ダナは190〜210メートル。魚探には大きな群れが帯状に幅広く出ている。その帯を目掛け仕掛けを直撃するのだ。

 落下中のラインが200メートルを過ぎるとフワリ。すかさず糸フケを巻き取ると竿先にドン!ストライクだ。電動リールで巻き取りに入ったが、かなりな抵抗感。それもそのはず、第1号は41センチ(350グラム)の特大クラスだった。

 右舷トモで竿を出す厚木市の浅野俊彦さん(63=会社員)は、この釣りの大ファン。昨年は自己新43匹をマークしたとか。

 「餌釣りと違いカットウなので心は通じないけど、ヒットすればやはり面白いね」と話しながらも投入ごとに毎回コンスタントに釣り上げている。

 「見てくださいコレ」と差し出したカマスの口元できらめくのは、フックに付けたフラッシャー。餌と思って反応するようだ。

 左舷でも各所で魚が上がっている。胴の間で順調に数を伸ばしていたのは海老名市の高澤基治さん(31=団体職員)。正午までに14匹。その後はジギングに転向したが、こちらは不発。「家に帰ってからの料理を考えて」が早々でやめた理由だとか。

 魚影の濃さは半端ない。水温が低下すると群れの密度がさらに濃くなり、一度に2匹、3匹掛けも…。

 ▼決め手1 仕掛けの投入は素早く!群れは海中で帯状になって待ち受けている。その群れに直撃させるのだが空振りも。指示ダナを通り過ぎたら高速で巻き上げる。落ちる時にも乗るが、上げる時も乗る。しかし、落下中の方が確率はグッと高い。

 ▼決め手2 下バリはオモリ直結!どのハリによく掛かるか注意していると、下バリが一番だった。最初に群れに触れることもあるが、オモリから捨て糸を出したものと比べると掛かりは雲泥の差。宿では特製の下バリ直結タイプを用意している。

 ▼決め手3 チモトに中通しオモリを!海中で誘いを掛けていると、枝ハリスが幹糸に絡みハリが逆さになることがある。

 それを解消したのがチモトに付けたオモリ。サイズは1号程度。トラブル皆無で掛かる率も高かった。

 ▼決め手4 ハリ先の鋭さを点検!ハリ先が甘くなると掛かりが鈍ってバレの原因に。怪しいと思われるハリは、爪に掛けて確認する。丸くなったハリ先は滑る。交換を。また、硬いウロコが刺さっていることもある。見逃すと釣果も半減する。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、茅ケ崎・沖右衛門丸=(電)0467(82)3315。乗合は午前7時出船、料金は9500円。仕掛け1組1000円。

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