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何歳からでもOK 釣り始めてみよう

[ 2017年1月3日 05:30 ]

2017 釣りを楽しもう
Photo By スポニチ

 釣りましておめでとうございます。今年もスポニチ釣り面をよろしくお願いします。さて読者の皆さんの中で、仕事を退職して、できた暇な時間に毎日、テレビを見てボーッと過ごしている方はいませんか?何もしないでいると老化が早く進んでしまいますよ。これからの第二の人生は釣りを楽しんでみませんか? (イラスト&文 桜多 吾作)

 釣りを始めるにあたって、一番手っ取り早いのは船釣り。船宿には貸し道具がそろっているし、仕掛けや餌で迷うことはない。

 クーラーと雨具とペンチなどの小物を用意すればすぐ始められる。

 船に着いて、釣り船に乗り込んだら船長にあいさつをして、操舵(そうだ)室のそばに陣取ると教えてもらうこともできる。

 吾作が船釣りを始めた三十数年前は「何やってんだ!ドシロウトが!」などと怒鳴りまくる船長もいたが、今は時代が変わり、懇切丁寧に接してくれる船長が多くなったから、まったくの初心者として乗船してもプライドが傷つくことはない。

 釣れた魚は、どんな魚でも持って帰ろう。たいてい魚は刺し身で食べられるし、食品添加物のない安全な食べ物。捨てたりしたらもったいない。

 さらに少しずつ料理を覚えていく楽しみも釣りにはある。

 釣りは疲れる。ましてや初めての経験。家に魚を持って帰ってもさばくのが面倒だ。だがサバなどの青物と、白身なのに鮮度の落ちるのが早いイシモチなどを除けば、一日ゆっくり寝て、翌日料理してもマーケットの魚などより鮮度が良いから大丈夫だし、うれしいことに、たいてい魚は2日目が一番おいしい。

 大きな書店に行けば魚のさばき方が書かれた書籍もズラリと並んでいるし、吾作が料理のマンガをまとめ、2年前に出した「直伝、釣りたての食卓」(パンローリング)などもある。パソコンで、さばき方を映した動画なども見られる。

 雨が降ったり、風が出て海が荒れた時は、家でそれらの本のページをめくり、次の釣行に思いをはせ、釣れた魚の料理のことを考えるのも楽しい。釣りが上達したら本を見ながら仕掛けを作ったりする楽しみもある。アジの仕掛けなんか何十年も前のが、いまだに残っている。

 趣味として釣りを始めることで、釣りに関する名称を覚えたり、先輩の意見を聞いたり、天候の荒れには逆らえないことなどを知る。今まで見識の狭い仕事人間だった人の視野も広がり工夫することも覚える。

 また船上で出会った人との新しい交流もある。仕事とは関係のない人脈だから損得関係なく付き合える。事実、そうやって生涯の釣友をつくった人も多い。

 テレビを見ながら年老いた気分なんかに浸っている場合じゃない!釣り人も70歳すぎの人に結構出会うけど、皆ハツラツ若いよ〜。

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