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絶景とワカサギ 16年ラストメモリー 山中湖でワイワイ

[ 2016年12月17日 05:30 ]

富士山の絶景も楽しみの一つ
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】フィッシングカレッジ奥山塾今年最後のイベントは山梨県山中湖でのワカサギ釣りでした。暖かく釣れるドーム船です。

 11日午前7時、湖畔の気温がマイナス5度の中出船。都内から高速バスを利用するため遅れて来る人は後からシャトルボートでの送迎があるので安心です。船は魚探でワカサギの群れを探し、アンカーを打って釣り開始。「魚影の濃い群れがありますよ。頑張ってね」という船長の言葉とは裏腹に私たちはまず釣り具の使い方の説明。なにせ参加者18人のうち13人がワカサギ釣りの初心者ですから。女性は半分の9人でした。

 私たちが山中湖でワカサギ釣りをする理由の1つは設備が整ったドーム船であることと、そして目の前に富士山が見えるということです。雪化粧した日本一の山の前で最新設備の船で釣りをするというアンバランスが、楽チンでいいのです。

 レンタル釣り道具は電動の「クリスティア」。仕掛けはがまかつ「山中湖ワカサギ」というご当地定番シリーズの2号を使用しました。餌は赤虫と紅サシ。紅サシは両側に1本ずつハリを掛け真ん中で切って使います。そうすることによって中身が出て臭うので誘いになるそうです。一方の赤虫は赤い血が抜けやすいため頻繁に餌交換をする必要があります。

 船長やスタッフのお兄さんも手伝ってくれてようやくみんなが釣りを開始したのは30分たってから。それでも最初から「釣れた、釣れた」と船中のあちこちで歓喜の声が上がりました。船が貸し切りであることも楽しい理由の1つです。

 皆さんが一段落した後、私は赤虫で釣り始めました。輪切りにした大根の縁に乗せて刺し通します。ハリがナノスムースコートという特殊な表面加工をしたものなので、これまでよりも餌の刺さりがよく、付けやすかったです。

 ワカサギの食いも皆さんが連発するのがわかるほど活発でした。平らな穂先がプルプルと上下にお辞儀をして当たりがすぐにわかります。群れが回ってきた時は待たなくても5匹掛かりするといううれしい時間も。群れが回らず中だるみの時は皆さんの会話も弾み、連帯感が生まれる時でもありました。

 下船後は、釣りたてのワカサギを天ぷらにして食べました。皆さんいい思い出になっていることと思います。(東京海洋大学客員教授)

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