大谷翔平 毎打席ブーイングの洗礼も今季最長3試合連続マルチ安打 山本由伸のメジャー初勝利アシスト

[ 2024年4月7日 07:50 ]

ナ・リーグ   ドジャース4-1カブス ( 2024年4月6日    シカゴ )

<カブス・ドジャース>初回、安打を放つドジャース・大谷(撮影・光山 貴大)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が6日(日本時間7日)、敵地でのカブス戦に「2番・DH」で先発出場。4打数2安打1四球と3度出塁して今季最長とする3試合連続マルチ安打をマークして4-1の勝利に貢献した。5回の大谷のこの試合2本目の安打となる左前打が先制点につながるなど、山本由伸投手(25)のメジャー初勝利をアシストした。大谷はこの日の2安打で打率.304とし、3月28日のカージナルス戦以来8試合ぶりに打率を3割台に乗せた。

 初回に先頭のムーキー・ベッツが四球で歩いて迎えた第1打席。敵地ファンからブーイングを受ける中、メジャー2年目左腕のジョーダン・ウィックスと対戦。3球で追い込まれたが、カウント1-2からの4球目のスライダーを捉えて二遊間を破り、試合前に談笑したカブス・鈴木誠也が守る右前へ運んだ。ベッツ、大谷が出塁して無死一、二塁と絶好の先制機を演出。相手の暴投もあって1死二、三塁としたが、中軸が打ち取られて先発の山本由伸に先制点をプレゼントすることはできなかった。

 第2打席は中飛に倒れたが、5回の第3打席で先制点をおぜん立てした。1死一塁で左腕のウィックスに対し、1ボールから内角高めの91マイル(約146.5キロ)速球に詰まらされたが、左前にポトリ。毎打席敵地ファンからブーイングを受ける洗礼の中、ブーイングをはね返す活躍を見せた。その後2死満塁と好機を拡大すると、2番手右腕のホセ・クアスの暴投、マックス・マンシーの右越え2点適時打で3点を先制。ピンチを招きながらも粘りの投球を続けてきた山本に貴重な先制点をプレゼントした。

 第4打席は3点リードの7回。3番手は2メートル3センチの大型左腕のルーク・リトルとの対戦で、先頭打者として大谷が打席に入った。2ボールからの3球目、内角高めの97マイル(約156.1キロ)を強振したが空振り。この打席はルークの制球が定まらず、四球を選んでこの日3度目の出塁で一塁へ歩いた。

 大谷はメジャー7年目で自己ワーストの開幕から8試合、40打席ノーアーチと苦戦していたが、3日のジャイアンツ戦の第4打席でドジャース移籍後初本塁打とするソロ本塁打をマーク。本拠初アーチで5万超の満員のファンを沸かせた。移動日を挟んで迎えた5日のカブス戦でも2戦連発となる2号2ランを放つなど2安打2打点の活躍。2試合連続マルチ安打、そして今季初の複数打点をマークし、完全復活を予感させていた。

 リグリー・フィールドはエンゼルス時代の2019年に一度だけ遠征したが、代打待機で出番がなかった。元祖二刀流のベーブ・ルースゆかりの球場で、ルースがプレーした球場で現存するのはフェンウェイ・パークと、リグリー・フィールドのみ。1932年のワールドシリーズ(WS)では、大病の子供のために150メートルの「予告本塁打」を打ったとされるなど、ルースが躍動した球場で大谷も連日の活躍を見せた。

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