阪神・大竹が今季初勝利 ツバメキラー健在!! 村上大飛球にも“神風”通算6戦で無傷5勝

[ 2024年4月7日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4-3ヤクルト ( 2024年4月6日    神宮 )

<ヤ・神>初回、サンタナ(手前)を三振に仕留めた大竹(撮影・大森 寛明)
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 先発した大竹が、6回2失点で耐えて今季初勝利を挙げた。3回に2点の先制を許すも、打線の援護にも恵まれ、4回以降1安打投球。昨季、失点が最も多く、前回3月30日巨人戦でも岡本和、坂本に連続被弾した「魔の6回」も突破。“ツバメキラー”は健在で、ヤクルト戦は通算6戦で無傷5勝。同じく5戦4勝を誇る神宮の杜から、24年の第一歩を踏み出した。

 「(3回に)失点して、そこで崩れなかったというのが大きい。諦めずに投げることでチームは勝つし、自分も勝てる」

 初回、2回と2死から走者を出すも、後続を断った。0―2の4回に味方打線が試合を振り出しに戻し、ここから一気にギアチェンジ。4回は3人で斬り、5回は先頭・青木に左前打されるもクリーンアップを抑え、6回は再び3者凡退で終えた。3回1死満塁で許した長岡の右犠飛、5回1死一塁の村上の右飛は、いずれも本塁打性の大飛球ながら、逆風が押し戻してくれた。懸命に1勝へ向かう姿に“神風”も味方した。

 「勝った方が(勢いに)乗っていけるというのもあるが“勝ったから安心”というわけでもない。目の前の試合に向けて準備する」

 決意の虎2年目を送る7年目の28歳が大切に保存する一通のLINEメッセージがある。送り主は、師と仰ぐソフトバンク・和田。栄冠のゴールへとひた走っていた昨年9月9日広島戦(甲子園)で10勝を挙げた直後、大竹のスマートフォンに熱い言葉が届いた。「ここからがスタート。あと3、4試合に投げるよね?全部勝て!」。以降、3戦2勝をマーク。“全勝”の宿題は完遂できずとも、師匠の叱咤(しった)激励が日本一へと向かう背番号49の「勝負の秋」を支えてくれた。

 「勝ちグセをどんどんつけたい。そういった意味でもいい勝利」

 いざ、勝率5割からのリスタート。王者の行進を、大竹がその左腕でけん引する。(八木 勇磨)

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