巨人・高橋礼「本当に3年間いろいろありました」 鷹党にも感謝 新天地で1086日ぶりプロ18勝目

[ 2024年4月7日 17:08 ]

セ・リーグ   巨人3―0DeNA ( 2024年4月7日    東京D )

<巨・D>巨人移籍後初勝利の高橋礼はウイニングボールを手に笑顔 (撮影・西川祐介)
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 巨人の高橋礼投手(28)が開幕9戦目となった7日のDeNA戦(東京D)で6回3安打無失点と好投。ソフトバンク時代の2021年4月17日西武戦(メットライフD)以来1086日ぶりとなるプロ通算18勝目をマークした。

 3回まで2奪三振の完全投球。味方打線は初回に坂本の適時打で幸先良く2点を先取すると、3回には岡本和の適時打で1点追加した。

 高橋礼の降板後は7回に登板した2番手左腕・中川が3者連続三振を奪う熱投。8回は3番手右腕・西舘が相手1番・度会とのドラフト1位新人同士のプロ初対決で投ゴロに仕留めるなど3者凡退に抑え、最後は守護神・大勢が2死満塁のピンチを招きながらも無失点で切り抜け、今季2セーブ目で締めくくった。

 大勢から記念球を受け取った高橋礼は満面笑み。最後にヒヤヒヤさせた大勢に軽く“蹴り”を入れるしぐさを見せると、肩を抱き寄せて笑顔で喜びを分かち合った。

 試合後、移籍後初のお立ち台に上がった高橋礼はインタビュアーに祝福され「ありがとうございます」と第一声。マイクを渡され、巨人ファンへのあいさつを促されると「えー…福岡ソフトバンクホークスから参りました高橋礼です。えー…」と一瞬言葉に詰まり、スタンドからは大きな歓声が降り注いだ。

 すると、「まず、きょう1勝目できたので、引き続き、次もいいピッチングできるように頑張ります!」と一言ひと言をかみ締めるような元気な声を張り上げた。

 一緒にお立ち台に上がったドラフト1位新人・西舘のあいさつも挟んで再びマイクを向けられた高橋礼。3年ぶり勝利について聞かれると「まぁ、えー…本当に3年間いろいろありましたし、結果が出ないなかで…それでも応援してくださるファンがいたからこそ、ここまで諦めずに頑張れたな、というふうに本当に思いますし、それを勝利という恩返しができたのは本当に良かったと思います」と巨人ファンだけでなく昨季まで6年間在籍したソフトバンクファンへも感謝の気持ちを届けた。

 これで開幕から12イニング連続無失点。この数字が紹介されると、ここでもスタンドから温かい拍手を受けた高橋礼は「ありがとうございます」とファンに改めて感謝した。

 そして、「きょうも、ちょっと足が引っかかって変なところにボールいっちゃたりとか、したんですけど」と6回の暴投のシーンを苦笑いまじりに振り返りつつ「それも自分の持ぉ~ち味だと思って」と笑わせ「次回も必ずゼロで帰ってこれるように頑張りたいと思います」と力強かった。

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