山本由伸　実力疑問視する声一掃　米メディア「日本で投手3冠王に輝いた理由を正確に示している」

ナ・リーグ   ドジャース4－1カブス （ 2024年4月6日    シカゴ ）

＜カブス・ドジャース＞メジャー初勝利を挙げたドジャース・山本（撮影・光山　貴大）
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　ドジャースの山本由伸投手（25）が6日（日本時間7日）、敵地シカゴでのカブス戦に先発登板。好調カブス打線を5回3安打無失点、自己最多8三振を奪う好投でメジャー初勝利を挙げた。前回登板からの連続イニング無失点はこれで10に伸ばした。

　山本は初回、いきなり先頭のハップに中越え二塁打され、続く鈴木には四球。さらにベリンジャーにも遊撃内野安打され無死満塁の大ピンチを背負った。しかし、ここからギアを一気に上げる。4番・モレルを全球カーブで3球三振。さらに5番・スワンソンのはカウント3―0から粘って最後は直球で見逃し三振。そして、6番・ブッシュもカーブで見逃し三振と、圧巻の3者連続三振でピンチを切り抜け、マウンド上で雄叫びをあげた。

　2回も2死から9番・ゴームズに中越え二塁打されるなどして再び満塁のピンチを背負ったが、最後は3番・ベリンジャーをカーブで見逃し三振に切って、またも無失点で切り抜けた。

　この投球に地元メディア「ドジャースネーション」のダグ・マッケーン記者は「山本由伸は最初の2イニングで満塁のピンチを切り抜け、ドジャースとして最高の投球を見せた」と評価。さらに「山本は特別な才能を持っている。そして、まだ始まったばかりだ」と今後の活躍に期待を寄せた。

　大リーグ公式サイトは、2点適時打を放って山本を援護したマックス・マンシー内野手の「彼の結んだ契約からすると誰もが予想していた。見ていて楽しかった」とのコメントを紹介。また、初回無死満塁の大ピンチをしのいだ快投には「短い大リーグ生活で最高の脱出劇を見せた」とし、今季3度目の登板で最多の13の空振りを奪ったことも伝えた。

　また、同サイトは「パドレス戦での初先発後、山本がこの（大リーグの）レベルでどれほどの力を発揮できるのか、不安と懸念があった。もちろん、たった1試合の登板に過ぎなかったが、メジャーリーグ史上最高額の投手契約を結べば、そういうこともある」と1回5失点KOされた3月21日のパドレス戦（韓国）の結果を受けて実力を懸念する声もあったと指摘。「しかし、ここ2試合の先発登板で、山本は過去3シーズン、日本プロ野球で投手3冠王に輝いた理由を正確に示している」と実力を疑問視する声を吹き飛ばす快投だったと伝えた。