ソフトバンク・柳田 今季1号は千金逆転2ラン お立ち台を地元プロ初安打の川村に譲った“真のヒーロー”

[ 2024年4月7日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5-4楽天 ( 2024年4月6日    楽天モバイル )

<楽・ソ>8回、柳田が逆転2ランを放つ(撮影・篠原岳夫)
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 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(35)は6日、楽天戦で1―2とリードされた8回1死二塁から今季8試合34打席目での1号となる逆転2ランを放った。6日の同カードに続く決勝打を放ったが、ヒーローインタビューはプロ初スタメンで初安打初打点の川村友斗外野手(24)に譲る気遣いも見せた。7打点はリーグ単独トップと頼れる主砲が、チームを開幕3カード連続勝ち越しへと導いた。

 主砲・柳田のバットがチームを今季初の3連勝、3カード連続の勝ち越しに導いた。

 1点を追いかける8回、2死二塁から楽天2番手・ターリーの直球を振り抜いた。打球は右中間スタンドへ。起死回生の逆転2ランとなった。7回1死から近藤が中前打を放つまでは両チーム無安打の投手戦。終盤に試合が動いてきた中で大きな今季1号だった。

 「前の打席でのチャンスでも打つことができていなかったし、投手が頑張ってくれていた。1本打つことができて、勝ちにつながってよかった。行ってくれという感じです。ヒットを打てればいいと思っていたが、たまたま角度がついて越えてくれた」

 この日、ヒーローインタビューは今季支配下に昇格し、プロ初スタメンで初安打初打点をマークした仙台大出身の川村だった。決勝弾の柳田は球団関係者から確認されたが、当然とばかりに応対。ヒーローとして送り出した。試合後も「もう、川村ですよ。おめでたい日なので。そういう日に勝ててよかったです」と温かい表情で後輩の活躍を称えた。

 昨季は17試合72打席目だったが、今季は開幕8戦34打席目での1号が飛び出した。「0よりは1の方がいい」とにやり。目標とする30発超えにも弾みが付きそうだ。チームが昨季苦しんだ楽天モバイルパークだが、柳田は通算打率・337、19本塁打と相性はいい。事実、前夜も3安打2打点の活躍をみせるなど、2戦連続バットでけん引してみせた。

 気温が10度以下に冷え込んだ前夜のナイター後に「こんなに寒い外でホームランは出ませんよ」と話していた小久保監督は「僕の間違いでした。失礼しました」とこの日、試合途中から雨が降る中で一発をぶち込んだ主砲に最敬礼していた。

 移動ゲーム翌日からナイター、デーゲームとなった負担を考慮された今季初のDH起用に、バットで応えた35歳。目標の2年連続143試合出場へ、状態は右肩上がりだ。(木下 大一)

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