DeNA・宮崎 2適時二塁打などで4打点!ハマの最強打者射程圏内 今季中4000打数到達確実

[ 2024年4月7日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA6―4巨人 ( 2024年4月6日    東京D )

適時二塁打を放つ宮崎(撮影・西川祐介)
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 打って、選んで、また打って。35歳のDeNA・宮崎が「貫禄」で東京ドームを支配した。「勝つためにみんな必死。何とか自分も勝利につながる活躍ができればと」。ヒーローインタビューはいつものように冷静だが、バットは熱かった。

 0―1の4回1死満塁で、グリフィンのチェンジアップを左中間へ逆転2点二塁打。直後に2―3と再逆転されたが、続く5回には同点に追いつきなお2死満塁で、代わった松井から決勝の押し出し四球を選んだ。7回には右中間適時二塁打で貴重な追加点も叩き出し、2安打1四球、4打点の働きだった。

 球団史上最強打者への道が見えてきた。NPBの生涯打率の規定は4000打数以上。昨季6年ぶり2度目の首位打者に輝いた宮崎は残り199打数となり、順調なら今季中に規定の打数に達する。現在の球団最高打率は鈴木尚典(現打撃コーチ)の.303。98年日本一の“マシンガン打線”中核だった安打製造機は「“抜くなよ”と本人に冗談を言ったことがある。でも本当に打撃技術は素晴らしい」と絶賛した。宮崎自身は「まだまだ、一打席一打席です」と謙遜したが、今季もリーグ4位の打率.357と変わらぬ安定感で、通算打率は.305。球団トップに躍り出る可能性は十分ある。

 5日には心の支えでもある師匠に教えを受けた。毎年オフの自主トレ「熱男塾」で師事する松田宣浩氏(スポニチ本紙評論家)が東京ドームを訪れ、打撃のアドバイスを受けた。「僕なんてまだ底辺ですから。若い選手も入ってますし、その選手たちに負けないように頑張ります」。首位を走るチームを今季初の3連勝、同最多の貯金4、24年ぶりの球団最長タイとなる開幕から3カード連続勝ち越しに導いた。この男の謙虚さほど、恐ろしいものはない。(大木 穂高)

 ≪開幕3カード連続勝ち越しは24年ぶり4度目≫DeNAの開幕3カード連続勝ち越しは24年ぶり4度目の球団最長タイとなった。過去は00、73、69年の3度で、最終順位はそれぞれ3、5、3位だった。

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