ドジャース指揮官 メジャー初勝利の山本由伸に「初登板はある意味異常」デビュー戦乱調から2戦連続好投

[ 2024年4月7日 09:45 ]

ナ・リーグ   ドジャース4-1カブス ( 2024年4月6日    シカゴ )

試合前に取材に応じるドジャース・ロバーツ監督(中央奥)(AP)
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 ドジャースの山本由伸投手(25)が6日(日本時間7日)、敵地シカゴでのカブス戦に先発登板。好調カブス打線を5回3安打無失点、自己最多8三振を奪う好投でメジャー初勝利を挙げた。前回登板からの連続イニング無失点はこれで10に伸ばした。

 試合後、取材に応じたデーブ・ロバーツ監督はこの日の投球について「本当に良い投球だった」としたうえで、ピンチを招いた立ち上がりについては「初回に少しストレスがあったのは明らか。カウントを悪くしたが、3者連続三振に仕留めた。とても大きかった」と振り返った。

 信頼して見守りつつも、交代の時期は冷静に見極めた。「最初の2、3イニングがどのように始まったかということが重要。最初の2、3回は不安定な投球が続いたので、彼の投球数が85球に達するかどうかを考えていた」。尻上がりに調子を上げていった投球内容に「彼は素晴らしかったと思うし、試合が進むにつれて、速球をいろいろな高さ、コースでうまく使えるようになっていた。カーブはビッグピッチだった」と8奪三振の半数となる4つの決め球となった“宝刀”の切れ味を絶賛した。

 初回、2回と2度の満塁のピンチをしのいで立ち直ったこと最大の評価ポイント。「彼は同じ事を繰り返したくなかったため、立ち上がりが良くなかったのだと思う。そして、彼は立ち直る方法を見つけた。素晴らしい競争心を持つ男だ」と賛辞は止まらなかった。

 さらに「速球とカーブボールで大きな三振を奪いチームの士気を高めた。速球に強いモレルやスワンソンを抑えた。速球の球速が落ちなかったことも印象的だった。彼は非常に慎重な投手。集中しているが、緊張しすぎたりすることはない。チームメートやスタッフと会話もできる。彼に相手打線のスカウティングレポートに関する情報や事柄を提供し、それも役立っていると思う」と続けた。

 メジャー初登板となった3月21日のパドレス戦は1回5失点の乱調。しかし、その後は3月30日のカージナルス戦で5回無失点、この日も無失点投球と安定した投球を続けていることに、指揮官は「第一に彼は自分自身を信じなければならなかった。配球を変えたことが良かったと思う。それが最初のゲームで彼が抱えた多くの制球の問題につながった。彼は常にコマンドマン(制球力の高い投手)。初登板はある意味異常だった。配球を見直せば、彼が立ち直るのは明白だった。今日は良かった。良いスプリットも見られた」と目を細めていた。

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