山本由伸 メジャー初勝利祝してナインからビールかけ「あっという間」大谷翔平からは「ナイスピッチング」

[ 2024年4月7日 08:39 ]

ナ・リーグ   ドジャース4-1カブス ( 2024年4月6日    シカゴ )

<カブス・ドジャース>メジャー初勝利を挙げ大谷(左)とタッチを交わすドジャース・山本(撮影・光山 貴大)
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 ドジャースの山本由伸投手(25)が6日(日本時間7日)、敵地シカゴでのカブス戦に先発登板。好調カブス打線を5回3安打無失点、自己最多8三振を奪う好投でメジャー初勝利を挙げた。

 試合後はムーキー・ベッツが音頭を取ってビールかけで祝福された。クラブハウスで洗濯用のカートに乗せられ、シャワールームに連れて行かれるとチームメートからビールのシャワーが待っていたという。「何が起こっているか。目を閉じろと言われて、あっという間に。今も何かが喉にあります。何の味かわからないですけど、ビールだけじゃなかったです」。大谷翔平からは「ナイスピッチング」と声をかけられたという。

 山本はビールかけについて「あっという間でした。一瞬で」と苦笑い。メジャー初勝利のビールかけの儀式については「なんとなく噂は聞いていたっすけど」と笑った。ビールかけは取材後を想定していたが、ベッツが取材前にするように要望。「ウエアを洗濯するかごに乗せられてシャワールームに行って、あとは覚えていないです。あるなら全部終わった後かなと思ってたんですけど」と苦笑いした。

 初回からしびれる投球を披露した。山本は初回、いきなり先頭のハップに中越え二塁打され、続く鈴木には四球。さらにベリンジャーにも遊撃内野安打され無死満塁の大ピンチを背負った。しかし、ここからギアを一気に上げる。4番・モレルを全球カーブで3球三振。さらに5番・スワンソンのはカウント3―0から粘って最後は直球で見逃し三振。そして、6番・ブッシュもカーブで見逃し三振と、圧巻の3者連続三振でピンチを切り抜け、マウンド上で雄叫びをあげた。

 2回も2死から9番・ゴームズに中越え二塁打されるなどして再び満塁のピンチを背負ったが、最後は3番・ベリンジャーをカーブで見逃し三振に切って、またも無失点で切り抜けた。

 3回から5回は9者連続凡退の完全投球。立ち上がりこそヒヤリとしたが、終わってみればカーブを随所にちりばめて毎回の8奪三振、2四球と堂々の投球だった。これには「(山本のカーブは)右投手のカーブとしては最高級だ。制球がよく、抜けることもない。ストライクをとりにいくこともできる。それに加え、スプリットチェンジの感触も掴んだら本当に楽しくなる」と話していたロバーツ監督も満足そうな表情だった。

 山本はメジャー初先発となった3月21日のパドレス戦(韓国)で1回5失点KO。だが、2度目の登板となった3月30日(同31日)のカージナルス戦では、勝ち投手こそ逃したものの5回を2安打無失点の完ぺきな投球を披露。2試合連続で、投手史上最高総額の12年3億2500万ドル(決定時約462億円)で加入した実力を発揮してみせた。

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