中日・涌井 史上13人目20年連続勝利「連盟表彰“つくってくれ”と書いておいてください」

[ 2024年4月7日 05:45 ]

セ・リーグ   中日4-0広島 ( 2024年4月6日    マツダ )

<広・中>今季初勝利を挙げ、ナインを迎える涌井(中央)(撮影・奥 調)
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 表彰はなくても、金字塔は色あせない。中日・涌井が7回途中まで無四球無失点の快投で今季初勝利。史上13人目の20年連続勝利となり、プロ1年目からに限れば史上8人目(右投手で4人目)の快挙を達成した。

 「大したことないです。連盟表彰があるとかならうれしいけど、別に表彰もないので。“つくってくれ”と書いておいてください」

 涼しい顔で冗談を飛ばしたが、ベテランの持ち味を存分に発揮。7回1死で降板するまで毎回安打を浴びながら、四球での余計な走者を出さず、ホームを踏ませなかった。

 西武の高卒新人だった05年6月18日ヤクルト戦でプロ初勝利。以来、ロッテ、楽天、中日と計4球団で毎年、白星を挙げてきた。自身も43歳までプレーした山井投手コーチは「ケガしないし、どの球種でもストライクが取れる。年々いろんな技術も身につけている。(長くやれる要素を)僕より断然、持っていますよ」と絶賛だ。通算160勝目で横浜高の偉大な先輩・松坂大輔(本紙評論家)の日米通算170勝にもあと10と迫った。37歳右腕に「衰え」の2文字はまだまだ無縁だ。(山添 晴治)

 【データ】涌井(中)が今季初勝利をマークし、プロ1年目の05年から20年連続勝利となった。20年以上連続勝利は工藤公康(横浜)、山本昌(中)、三浦大輔(D)の23年を筆頭に13人目。プロ1年目からは8人目で、右投げでは81年佐々木宏一郎(南海)以来43年ぶり。

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