伝説の捕手が視察 ドラ1候補の上武大・進藤「ジョー・バズーカを知っています。凄い存在」 相棒と再会も

[ 2023年6月18日 18:34 ]

筑陽学園時代にバッテリーを組んだ専大・西舘と再会した上武大・進藤(右)(撮影・柳内 遼平)
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 7月8日から米国で開催される日米大学野球選手権に出場する侍ジャパン大学代表選手選考合宿2日目は18日、神奈川県平塚市で紅白戦が行われた。

 今秋ドラフト1位候補の進藤(しんとう)勇也主将(4年)は「1番・捕手」で1安打をマーク。代表でも正捕手の最有力候補とされる逸材。守っては東洋大の左腕・細野晴希投手(4年)らを好リード。合宿初の実戦を好感触で終え「バッティングの内容はあまり良くなかったんですけど、いろいろなピッチャーを受けられて、いろいろな投手と対戦できたので、良い刺激になった」と語った。

 福岡市出身の21歳。筑陽学園(福岡)時代は守備面で評価の高い捕手だったが、上武大に進学すると打撃面が大きく成長し、右のスラッガーとして強豪の4番を担う。大学最終年の4年となった現在ではアマチュア球界屈指の「打てる捕手」として今秋のドラフト1位候補に挙がっている。

 この日は進藤を含むドラフト候補をソフトバンク・城島健司球団会長付特別アドバイザーが視察した。進藤については「彼が良い選手であることは間違いない」と絶賛。ダイエー、ソフトバンク、阪神で活躍し、メジャーでもプレーした「伝説」ともいえる捕手の視察を伝え聞いた進藤は「ザ・打てる捕手。“ジョー・バズーカ”ももちろん知っていますし、結構YouTubeの映像も見ています。やっぱり凄い存在。(視察を受けて)びっくりです。そんな人から言っていただけるのはめちゃくちゃうれしいです」と目を輝かせた。

 合宿では筑陽学園時代にバッテリーを組んだ専大の最速152キロ右腕・西舘昂汰投手(4年)と再会。大学ではそれぞれドラフト上位候補選手に成長し「大学に入学する時も“もう1回バッテリーを組みたいね”と話をしていた。その中でどうやったらバッテリーを組めるのかといったら、この場面でしか組めない。お互いそこを意識してやってきた。一緒に野球ができてうれしい」と笑みを浮かべた。

 代表入りをかけた戦いも残り1日。「勉強と思っているので、いろいろな人から吸収したい。明日も思い切ったプレーをしたいと思います」と進藤。一歩ずつ憧れの存在に近づく。(柳内 遼平)

 ◇進藤 勇也(しんとう・ゆうや)2002年(平14)3月10日生まれ、福岡市出身の21歳。福重小3年時からソフトボールを始め、内浜中1年時から糸島ボーイズで野球を始める。筑陽学園(福岡)では3年春、夏の甲子園に出場。上武大では1年秋からベンチ入り。憧れの選手はソフトバンク・甲斐、楽天・炭谷。1メートル82、90キロ。右投げ右打ち。

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