日本ハム上川畑 汚名返上のサヨナラ打「打ててない、守れないでは出る価値もない選手に」3回先制エラー

[ 2023年5月7日 17:29 ]

パ・リーグ    日本ハム3X―2楽天 ( 2023年5月7日    エスコン )

<日・楽>笑顔で写真撮影に応える投打のヒーロー上川畑(左)と田中正(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムがエスコンF初勝利を挙げた時以来となる今季2度目のサヨナラ勝ちで再び5位に浮上した。上川畑大悟内野手(26)が同点の9回にサヨナラ中越え二塁打を放った。

 プロ7年目で待望のプロ初勝利を挙げた田中正義とともにヒーローインタビューに臨んだ打のヒーローは「守備でちょっとやらかしてしまって…」と3回に先制点を献上してしまったエラーを振り返り、「打ててない、守れないでは本当に試合に出る価値もない選手になってしまうと思ったので、何とか(ミスを)取り返したいという気持ちで残りの打席…打つことができたので良かったかなと思います」と劇的勝利を呼んだ喜びよりも安どの方が大きそうな表情を見せた。

 サヨナラの一打については「外野が前に来ているのが分かっていたので、打った瞬間に抜けたかなと思いました」。本拠地のファンの声援に背中を押してもらって打てたサヨナラ打だったと語った26歳は「今季は優勝だけを目指してチームでやっているので…今はまだ下位のチームですけど、どんどん成長していってファンの皆さまを喜ばすことができるようにやっていきますので、これからもどんどん応援よろしくお願いします!」と最後は笑顔でファンに力強く呼びかけた。

 同点の9回。先頭の万波が遊撃内野安打で出塁。続く伏見が一塁線にしっかり送りバントを決めると、この日1軍に昇格したばかりの福田が追い込まれてから粘りに粘り四球を選ぶ。そして打席にはエラーの上川畑。宮森の2球目149キロ直球を完璧に捉えると、打球はぐんぐん伸びて中堅手の頭を越えた。歓喜のサヨナラ打を放った上川畑は大きく右拳を突き上げる。新庄監督が笑顔でバンザイする中、ナインが次々とグラウンドに飛び出し、殊勲の上川畑を担ぎ上げた。

 この一打で9回に圧巻の投球を見せた田中正義が、プロ7年目にして待望の初勝利を挙げた。新庄政権初となる3カード連続勝ち越しを決め、チームは29日からのゴールデンウイークを8戦6勝2敗で締めた。

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