日本ハム 田中正義がプロ7年目で待望のプロ初勝利「良いことが続き過ぎてるところがちょっと怖さも…」

[ 2023年5月7日 16:50 ]

パ・リーグ    日本ハム3X―2楽天 ( 2023年5月7日    エスコン )

<日・楽>9回、上川畑のサヨナラ二塁打に笑顔を見せる田中正(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムの田中正義投手(28)がプロ7年目でうれしい初勝利を挙げた。

 150キロ超えの直球がうなりを上げた。2―2の同点の9回にマウンドに上がると、小郷、太田、山崎の3人を見逃し、空振り、空振りと3者連続三振斬り。雄叫びを上げた田中正がチームに勢いを与えると、9回に先制点を許すエラーをしていた上川畑がサヨナラ打を放った。

 本拠・エスコンFが興奮に包まれる中、上川畑とともにヒーローインタビューに登場した田中正は「ゼロで抑えれば必ずサヨナラしてくれると思っていた」と笑顔。「調子は良かったのでストレートで押していきました」と圧巻の投球を振り返った。

 プロ7年目。鳴り物入りでプロ入りした28歳にとっては遅すぎる1勝かもしれない。しかし、新天地で生まれ変わった男は「時間がかかってしまったがうれしいです」「まず1個勝てて良かったですし、これからもゼロを並べて結果として勝ちだったりホールドだったりセーブが付けばいいと思います」と笑顔で語った。

 プロ初セーブを挙げた際には涙が頬を伝ったが、投げるたびに自信を積み上げてきた田中正の顔は笑顔が絶えなかった。最後に、まだ手元にない初勝利の記念球に対して「ちょっとまだ、どこにあるか分からないので、見つけた方は田中までよろしくお願いします!見つかったら両親に相談して、欲しいと言ったらあげようかと思います」とファンの笑いを誘った。

 「凄く順調に来ていて、良いことが続き過ぎてるところがちょっと怖さもあるんですけど、自分のできることを毎日積み重ねて頑張りたい。チームの良い流れに、僕も乗っていきたいです」。プロ7年目の28歳のプロ野球人生は、これからだ。

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