メッツ・千賀 渡米後最速100マイルで4勝目!直球軸に6回零封、連敗ストップ

[ 2023年5月7日 02:30 ]

ナ・リーグ   メッツ1-0ロッキーズ ( 2023年5月5日    ニューヨーク )

ロッキーズ戦に先発したメッツの千賀(AP)
Photo By AP

 メッツ・千賀滉大投手(30)は5日(日本時間6日)、ロッキーズ戦に先発し、6回2安打無失点、4三振4四球で4勝目(1敗)を挙げた。代名詞となったゴーストフォークではなく、渡米後最速の99・8マイル(約161キロ)をマークするなど、力強さがあった直球で押した。1―0勝利に導き、チームの連敗を3で止めた。

 千賀の出力は上がっていた。初回2死走者なしでブライアントへの初球は、渡米後最速となる99・8マイル(約161キロ)。場内表示では初めて3桁の「100マイル(同キロ)」と計測された。ソフトバンクに在籍した昨季、自己最速の164キロを投げているが、「今日はしっかりスピードも出ていたし、メカニックも戦える準備ができていた」と過去5度の投球と異なり直球が軸となって圧倒した。

 初回と3回に2四球ずつという荒れ球で、フォークも本来の切れを欠きながら、6回を零封。「ボールも多かったので反省点がたくさんあります」としたが、直球で押してカットボールも織り交ぜ、4連勝中と好調のロッキーズ打線に強打を許さなかった。バック・ショーウォルター監督も「平均して96~97マイル(約154~156キロ)の球を投げていた。尻上がりに良くなった」と目を細めた。

 100球以上(101球)を投げたのも初めて。連敗を3で止め「絶対に勝つという気持ちでマウンドに上がったのが一番良かった。このチームに負けは似合わない」。デビュー6戦で4勝は、15年のマッツ(現カージナルス)ら3人に並ぶ球団記録タイ。球団の右腕への期待を表すように、8月25日のエンゼルス戦の来場者には「暗闇で光る千賀の蛍光ゴーストフォークボール」が配布されることも発表されている。

 故障で出遅れたバーランダーが戻りシャーザーも粘着物質の不正使用による出場停止から復帰。役者がそろう中で、千賀の力強さが改めて際立った。(杉浦 大介通信員)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年5月7日のニュース