広島・マクブルーム、復調頼む!打率.222も今季全28戦で4番起用 新井監督「待っている」継続明言

[ 2023年5月7日 05:00 ]

練習するマクブルーム(撮影・岸 良祐)
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 広島は6日、阪神戦が降雨中止となり、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で全体練習を行った。新井貴浩監督(46)は打撃低調のライアン・マクブルーム内野手(31)の起用法について言及。「我慢というか、(復調を)待っている」。開幕から全28試合に4番で出場して打率・222、2本塁打、13打点。指揮官は苦しむ助っ人を今後も中軸に固定したまま復調を待つ構えだ。

 新井監督は不振に悩むマクブルームの復調を待つ構えだ。開幕から全試合で4番として起用を続けるなど信頼は不変。ここからの上昇を信じ、今後も打線の柱として送り出す。

 「我慢というか、(復調を)待っている感じかな。(4番は)あまりコロコロ代えるところじゃない。彼も去年の経験があるし、しっかり練習も取り組んでいる。状態を上げてくれればと思ってる」

 ここまで打率・222、2本塁打、13打点と持ち味を発揮できていない。そんな主砲の現状について指揮官は「テクニカル的なことより、メンタル的なことが大きい。いろいろ考えすぎな部分がある」と分析し、復活へのきっかけとして「どんどん初球からスイングしていけば自然と打率も上がってくると思う」と積極性を求めた。

 特徴はデータにも表れている。ここまでの22安打のうち、3球以内に仕留めた安打は13本。その13本のうち6本は初球を捉えた安打だった。積極的な打撃が奏功していることは数字が証明。いかに早いカウントで仕留められるかが、ポイントだ。指揮官の揺るぎない期待に大砲は呼応した。

 「100打席ぐらい立って、うまくいかないことが多いですが、一打席、一打席良くなるために、安打を打つために頑張っている。期待に応えたいと思っている。早く結果を出せればいい」

 来日1年目の昨季は128試合に出場して打率・272、17本塁打、74打点の成績を残した。来日2年目を迎えた今季は「間違いなく、他のチームから研究されているのを感じる」というが、立ちはだかる壁を乗り越えようと、今は必死に自分と向き合っている。

 この日は試合開始前に中止が決定。「(自宅の)バルコニーで雨の音を聞きながら、本を読みたい」。今後も4番の重責はM砲が担う。気分転換を図った助っ人は、逆襲に挑むきょう7日の阪神戦を見据えた。(長谷川 凡記)

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