栗山監督 大谷の「憧れるのをやめましょう」 米国戦前に水原通訳が運んできたものがキッカケ!?

[ 2023年5月7日 22:14 ]

侍ジャパンの栗山英樹監督
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 侍ジャパンの栗山英樹監督(62)が7日放送のテレビ朝日「緊急特報!侍ジャパンWBC世界一の熱狂!」(後7・00)に出演。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝・米国戦前の声出しで大谷翔平投手(28=エンゼルス)が「憧れるのを、やめましょう」と発言する前に起こっていた出来事を明かした。

 3大会ぶりの世界一を目指して臨んだ大一番で、大谷は試合前の声出しを担当。「僕からは1個だけ。憧れるのを、やめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたりとか、センターみたらマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたりとか。野球やっていれば誰しもが聞いたことがあるような選手たちがいると思うんですけど、今日一日だけは、やっぱ憧れてしまったら超えられないんで。今日、超えるために、トップになるために来たんで。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。さあ、行こう!!」と語り、チームの士気を高めた。

 この「憧れるのを、やめましょう」という言葉に栗山監督は「すごく一つになる感じでしたけど、実はその前に僕的にはちょっと、あれ?これどういう感じだったかなと思った」と試合前に引っかかる出来事があったそうだ。

 「練習終わって、試合が近づいていったら通訳の水原一平がボール3ダースぐらい抱えて監督室通って、ロッカーの方に行った」と、荷物を運ぶ水原通訳を目撃。特に気に留めることもなかったが「そのまま(水原通訳)がバックしてきて、僕の部屋に入ってきて“監督、これ要ります?”って、箱開けてボール1個くれた」と手渡されたという。

 そのボールは「トラウトのサインボール」だった。「後々気になって“一平、あれ、どういう経緯?”って聞いた」と確認すると、ある選手が水原通訳に「トラウトのサインボールもらえるかな?」と相談。

 それを受けて水原通訳がトラウトに連絡すると「OK!書くよ。全員分書いてあげる」と快諾してくれた。そして、指揮官が「一平、それみんなもらったの?」と聞くと、「みんなすごい喜んでもらいました」と大喜びだったという。

 このエピソードに野球解説者の古田敦也氏は「多分それを見て大谷も言ったのかもしれない」と、声出しのセリフの意図を分析。栗山監督も「そういう想像が(できる)。そういうのも含めての一回、平らに翔平が戻したのかなって捉え方をしながら聞いてた」と語っていた。

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