阪神・佐藤輝 “吉兆の雨”味方に自己最長タイ5試合連続打点へ気合「打つしかないっすね」

[ 2023年5月7日 05:15 ]

室内練習場へ向かう佐藤輝(撮影・成瀬 徹)
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 阪神は6日、広島戦(マツダ)が今季4度目の降雨中止となった。今季自己最長の4試合連続打点中の佐藤輝明内野手(24)は、さらなる打点量産に強い意欲を示した。前回の降雨中止となった4月25日巨人戦の翌26日から、9試合で打率・355とV字回復を遂げている。3連勝中のチームは、きょう7日の広島戦に勝利すれば貯金は今季最多の「6」。“吉兆の雨”を味方につける大器が好相性を誇る5月をけん引する。

 午前から降り続く雨の勢いは衰えず、午後1時15分に中止が決まった。3連勝中、今季最多の貯金5と好調のチームにとっては、水を差された格好だ。それでも、右肩上がりに調子を上げている佐藤輝は、この降雨中止もさらなる恵みの雨とするつもりだ。

 「(状態は)いいと思います。やっぱり点を取れば勝てると思うので、打点というのは大事かなと。頑張ります」

 まさしく“吉兆の雨”だ。前回の降雨中止は4月25日。その時点では打率・175、本塁打0と低迷していた。中止による時間を有効活用。甲子園の室内練習場では岡田監督から直接「(打球を)引っ張れ」などと助言を授かった大器は、翌26日の巨人戦での今季1号を皮切りに上昇気流に乗った。26日以降の9試合は打率・355(31打数11安打)、4本塁打、11打点と爆発中。「やっぱり自分の場合、調子が悪くなると速い真っすぐを打てなくなる。(今は)それを引っ張れている」と好調の要因に触れつつ、「ボール球を見られるのが心の余裕につながると思うので、今はいい感じ」と現状の手応えを明かした。

 雨ならではの時間が、復調の手助けとなった側面もある。「(屋)外でバッティングをしたら、どうしても飛距離が気になっちゃう。中(室内)だと、そういうのも気にせずに打てているのかなと」。室内での打撃練習が奏功。この日もマツダスタジアムの室内練習場で、己と向き合うようにバットを振った。

 現在4試合連続で打点を挙げており、きょう7日の一戦で打点を記録すれば昨年8月17~21日に並んで自己最長の5試合連続となる。新人だった21年には月間MVPを獲得するなど、これまで自身が最も輝いているのが5月だ。「そうなんですか?じゃあ、打つしかないっすね!」。吉兆データの事実を聞いた背番号8も、その気満々。今年も5月はここまで4試合で打率・333(15打数5安打)、1本塁打5打点と上々の滑り出し。期待の5月男といえる「Mayテル」の躍動が、虎の貯金量産に結びつく。(阪井 日向)

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