岡田監督が大化け“予言” 阪神・ミエセス「バース記念日」に狙う!球団助っ人初のデビューから2戦連発

[ 2023年5月7日 05:15 ]

キャッチボールするミエセス(撮影・岸 良祐)
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 1軍デビュー戦だった前日5日の広島戦で虎1号本塁打を放った阪神・ミエセスが、球団初の偉業達成に意欲をにじませた。それは「虎新助っ人のデビュー戦から2戦連続アーチ」。“初陣弾”の先輩8人が誰もなし得ていない快挙を狙う。先発予定の5月7日は、伝説の最強助っ人・バースが来日1号を放った「バース記念日」。自身も猛虎の歴史に名を刻むべく、豪快な一撃を再現する。

 「しっかり準備することしか僕はできない。その中で結果が出てくれたらもちろんいい。まず自分のルーティンの中でできる準備はしっかりしたい」

 衝撃弾から一日もたたないうちに、ミエちゃん人気が急上昇している。室内練習場へと向かう際には沿道から無数の声援が飛び、5日の試合後に球団公式YouTubeにアップされた特集動画は半日あまりで20万超の再生回数を記録。異例の事態に球団スタッフも目を丸くしたほど。ミエセスも「こんなに祝ってもらったことも人生でなかなかない。感謝している」と頭を下げ、次戦への力に変えた。最愛の父が天国に旅立ってからまだ1カ月足らず。ド派手な一発も心の底からは喜べない。それでも試合は待ってくれない。虎党に加え、故郷・ドミニカ共和国で暮らす家族にも「喜んでもらえるよう、取り組みたい」。決意は強い。

 「本当に野球したことないやろ。野球な、ちゃんと教えていったらそりゃ大化けする可能性はあるよ」

 伸びしろたっぷりのミエセスに対する岡田監督の期待値も大きく、はや“予言”も飛び出した。M砲も呼応し「また(活躍を)続けられるように、しっかり自分のルーティンで準備しながら取り組みたい」。トレードマークの黄と黒のドレッドヘアをなびかせ、バットを振り、芝を駆けるミエちゃん。今ひとつ波に乗り切れなかった猛虎を激変させる、ラストピースになるかもしれない。(八木 勇磨)

【データ】
 ○…阪神デビュー戦で本塁打を放った外国人選手が、2戦目でも本塁打ならチーム初。過去8人は全員低調で、本塁打はおろか、打点、マルチ安打も出ていない。なお8人のうち2号本塁打の最速は、00年に日本ハムから途中加入のフランクリンで3試合目。新外国人選手では19年ソラーテの4試合目で、第3打席に2号、第5打席に3号のゲーム2発だった。

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