オリ・森のド根性 朗希からの死球で足に大あざも激走&9回同点打で古巣にまたも“恩返し”

[ 2023年5月7日 06:30 ]

パ・リーグ   オリックス4-3西武 ( 2023年5月6日    京セラD )

9回2死満塁、同点の2点適時打を放って笑顔の森(右)と天を仰ぐ外崎(撮影・北條 貴史)
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 オリックスが2点劣勢の9回に5安打を集めて劇的な逆転サヨナラ勝ち。連勝で貯金を今季最多7とし、2位とのゲーム差を2・5に広げた。チームを救ったのは4番・森だ。宜保、茶野、中川圭が単打でつないだ2死満塁から増田の初球直球を右前へ起死回生の同点打。続く頓宮のサヨナラ打につなげた。

 「勝ちたいという思いで気合が入っていた。(中川)圭太がつないでくれたので、絶対に還そうと。初球は絶対にいこうと思っていた」。昨年まで在籍していた西武には3月31日の開幕戦でも9回2死から同点弾。またしても古巣に強烈な“恩返し打”となった。

 反撃の1点も森のバットから生まれた。エース・山本が先に2点を失った直後の6回、先頭で高橋から中前打を放ち、1死後にゴンザレスの右前打で一塁から激走で三塁を陥れ、代打・小田の二ゴロの間に本塁に生還した。4月28日のロッテ戦で佐々木朗の165キロが直撃した右膝の裏には、まだ大きなあざが残っている。そんな状態でも全力プレーを続け離脱中の杉本の穴を埋めている。

 小学生の頃にはバファローズジュニアでプレーし、優勝も経験した。同じユニホームに袖を通し再び優勝を目指すことに「不思議ですね」と縁を感じている。初めてとなった京セラドームのお立ち台では「最高です」と喜びをかみしめた。これからも全力で勝利を追い求めていく。(中澤 智晴)

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