高木豊氏 一番楽しみは阪神の守備力アップ「岡田監督だったら、細かいサインもあるはずだから」

[ 2023年2月7日 18:21 ]

高木豊氏
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 元大洋(現DeNA)、日本ハムで野球解説者の高木豊氏(64)が7日、自身のYouTubeチャンネルを更新。指揮官として復帰した阪神・岡田彰布監督(65)のキャンプに期待を寄せた。

 今季、楽しみにしていたこととして「まあ、岡田監督だよな~」と阪神を一番に挙げた高木氏。「守備練習は丁寧にやっているな。すごく良いよね」と、外野からの返球で、相手チームに進塁を許さない無駄のない動きを再確認している姿に、岡田野球を感じると話す。昨年に比べても「矢野監督と岡田監督の持っている雰囲気は全く違う」とキャンプの空気感にも変化が出ていると感じた。

 阪神は昨年まで5年連続で失策数がリーグワースト。そのため、特に、守備への意識が高まっていると推測する。これを表す事象は、5日の非公開練習にも出た。練習終了後に、岡田監督は「まだまだやわ。もうちょっと準備がいる」と発言。サインプレーを初めて試したが、なかなか思ったような連係プレーができず「きょう初めてやったら別におまえ、隠す必要なかったよ」などと苦笑いを浮かべる一幕があった。

 これに高木氏は「まあ、ミス連発でも仕方ないよ」と話し、新加入組や、中野などポジション変更される選手も多い中でのシーズン最初のサインプレー練習は息が合わないことは承知。特に「岡田監督だったら、細かいサインもあるはずだから」と緻密な細かいプレーを徹底しているだろうと想像し、「色んなことを気にしていると、見落としだったり、ミスが起きたりとか、仕方ない」と2月上旬はそんなものだと話した。

 一方で、岡田監督の守備への意識が、より期待感を高める要因。「矢野監督時代は守備で足を引っ張った。優勝できなかった原因は守備にあるからね。だから(岡田監督も)カミナリも落とす」。例に挙げたのは16~18年までリーグ3連覇した広島。「菊池が入って、田中と二遊間を組みだして。守備が固まって初めて3連覇になった」と常勝軍団に変ぼうするためには守備は不可欠な要素だと断言した。

 現状ではミスも多かった阪神だが「徹底しているはずなんだろうけど、いざ現場に行くとミスが出る。岡田監督が最後に“カーテン引くまでもなかった”と言っているのは、動きがバラバラだったんじゃないのかな。俺の中ではすごく想像つくよ」と高木氏は笑いつつも「絶対に合うようになるから。必ずできるし、最初だったからだけ」と、阪神の守備力向上に期待を寄せていた。

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