阪神・ミエセス“Vの使者”だ　初じゃんけんチョキで3連勝！“男気”知らず体幹トレ3連発でヘトヘトも…

ノイジー（右）とじゃんけんし、チョキで勝つミエセス（撮影・大森　寛明）
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　初のじゃんけんで男気3連勝！阪神の新外国人・ミエセスが、ノイジーと3パターンの体幹トレをかけた真剣勝負で相手を圧倒。「勝った方がトレーニング」というルールで、M砲はすべてチョキを出し圧巻の3連破だ。第1戦の勝利後には、ノイジーが「やれやれ…」と準備に入ったところで、球団スタッフから「え、ミエセスがやるんだよ」と交代を指示され、天を仰いだ。

　「勘違いしていた…。そういう（勝者がやる）意味だったんだね。勝っちゃったよ…」

　宜野座村は朝から雨で、終日ドーム内での練習が組まれていた。日々の猛練習でヘトヘトの長距離砲にとって「恵みの雨」のはずなのに、まさかの全勝で疲労困憊（こんぱい）。岡田監督も白い歯をのぞかせ「じゃんけんの仕方も知らんもんな。3回とも勝っとったな」とニヤニヤ。愛されキャラの地位を確立している新助っ人に「（後は）ゲームで結果を出したら最高や」とうなずきつつ「（愛される）キャラクターやけど、人形やないんやから！」とくぎを刺したが、その表情はどこかうれしそうだ。

　「みんなにサポートしてもらって今がある。すごくうれしい」

　その後、ブルペン投球中の投手陣を相手にした実戦への目慣らしでも“らしい”一幕があった。視線の先には青柳。21年の東京五輪で空振り三振を喫した右腕の球で自身の状態を確認しようと、周囲に“予約”までして、捕手の後ろで待っていたのに、高山がすーっと左打席へ…。またまたションボリのミエちゃん。モヤモヤは7日のシート打撃で一掃するつもりだ。

　「投手の球をチェックして探っていく段階。タイミングを合わせることは自信がある」

　一説にはチョキを出す人は「冷静に物事を判断し、明確に勝負できる戦略派」とある。じゃんけんでの勝ち癖と“頭脳”を武器に快打を重ね、虎のVロードをチョキチョキ切り開いていくつもりだ。（八木　勇磨）

　《男気じゃんけん》元々はフジテレビ系で放送されていたバラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」の名物企画。出演者がじゃんけんをし、勝者が男気を発揮して、地域活性化のために日本各地の商品を自腹で購入する内容から転じて、じゃんけんで勝ち残った1人が、その場の支払いや用事を引き受ける遊び。