楽天・大地 実戦前の今だからこそ…バットの余り「0ミリ」で体の使い方再確認

[ 2023年2月7日 05:30 ]

打撃練習する鈴木大の構え(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 手元を見れば違いは明らかだ。楽天・鈴木大は球界でもかなりバットを短く持つ選手。シーズン中はグリップエンドから指2~3本分を余らせて持っているが、この日も目いっぱい長く持って全打撃メニューをこなした。

 長く持てば遠心力で打球を遠くに飛ばせる。だが、鈴木大は飛距離を求めていない。「長く持つ分、全身を使ってスイングしないといけない。ヘッドの重みを感じながら球を捉える感覚を重視している」。眠っている感覚を呼び覚ましつつ、軸回転など体の使い方も再確認しているのだ。

 バットの余りを「0ミリ」にしているのは、実戦が始まっていない時期だからこそ。試合用より重いマスコットバットで打撃練習したこともあったが、今は使い慣れた試合用で持つ長さを工夫しながらスイングの感覚を養っている。試合では投手の球への対応に主眼を置く。速球に対応するために、いずれは短く持つことになるが「戻すことはいつでもできる」と強調する。

 昨季は一塁で59試合、三塁で53試合に先発したが、阿部やフランコの加入で内野は激戦だ。今クールに予定されているシート打撃にも参加を志願し「受けて立つ立場じゃない。若手に交じって、なりふり構わず競争を勝ち抜く」。定位置をつかむため、1ミリの隙も見せない。(重光 晋太郎)

続きを表示

この記事のフォト

2023年2月7日のニュース