【木田画伯の球界絵日記】尊敬できる金子千尋特命コーチの向上心 コーチ留学の「お土産」が楽しみ

[ 2023年2月7日 06:00 ]

日本ハム・金子千尋特命コーチを描いた木田画伯
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 日本ハム・木田優夫2軍監督(54)による「木田画伯の球界絵日記」、今回は昨年限りで現役を引退した金子千尋特命コーチ(39)について。球団が提携する大リーグ・レンジャーズへのコーチ留学を控える中、沖縄・国頭の2軍キャンプにも手伝いにきてくれました。

 ファイターズは1日から春季キャンプをスタートさせ、すでに第1クールを終了させています。僕らファームは、今年も沖縄本島北部の国頭村で25日まで練習する予定です。

 この第1クールには、去年現役を引退して今年は米国派遣が決まっている金子コーチもキャンプに参加していて、2日目と5日目はファームの練習を手伝ってもらいました。

 金子コーチについては説明の必要もないと思いますが、オリックス時代にエースとしていくつもタイトルを獲得し、日本を代表する投手として活躍。僕が投手コーチに就任した19年にファイターズに加わってくれました。

 その19年はチーム事情で、本人の思った登板の仕方をさせてあげられなかったのですが、その中でも8勝を挙げてくれてチームを助けてくれました。去年は残念ながらファームで一緒に過ごす時間が多くなってしまいましたが、大ベテランが黙々と練習する姿を若い選手に見せてくれて、未熟なファーム監督を助けてくれました。

 金子コーチは向上心、好奇心の塊のような人で、常に新しい技術やトレーニングに興味を持って取り組んでいたところは、指導者と選手の関係ながら尊敬して見ていました。

 この後、チームを離れて今月中に渡米。レンジャーズのスプリングトレーニングに参加する予定です。そんな金子コーチですから、いろんなことを吸収して持ち帰ってきて、若い選手に伝えてくれると思います。(日本ハム2軍監督)

 ○…現役時代の金子特命コーチは後輩に調整法や変化球を伝授するなど、自身の経験を惜しみなく伝授。前監督の侍ジャパン・栗山監督も「千尋にはこっちから質問し、教えてもらうことがあった」というほどだ。球団では金子誠(現ロッテ戦略コーチ)が引退の翌15年にパドレスに、矢野謙次(現日本ハムアマスカウト)も引退の翌19年にレンジャーズにそれぞれコーチ留学しており、将来の現場のコーチ就任を見据えた指導者修業となる。

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2023年2月7日のニュース