「侍での経験は成長につながる」前阪神監督・矢野燿大氏が湯浅にエール 相手より「自分の投球に集中」

[ 2023年2月7日 07:00 ]

阪神1軍キャンプを訪れた矢野燿大氏(撮影・大森 寛明)
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 08年北京五輪に出場し、小久保ジャパンではバッテリーコーチも務めた前阪神監督の矢野燿大氏(54=本紙評論家)が、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの湯浅にエールを送った。矢野氏はまず、愛弟子に、国際舞台だからこそ「自分の投球に集中すること」を説いた。

 矢野氏 相手うんぬんより、まずは侍ジャパンに選ばれたことに誇りを持って、自分の投球をすることが大事。今まで通り真っすぐ、フォーク、スライダーを投げていくことが基本。国を背負って投げるということはいい意味で力になるし、逆にプレッシャーにもなる。「今まで通り」が難しいのだが日の丸を背負っていることを力に変えてほしい。逆に「よそ行き」になると打たれてしまう。

 続けて日の丸を背負う重圧に打ち勝つためのキーワードに「攻めの姿勢」を挙げた。

 矢野氏 それ(難しさ)は何といってもプレッシャー。活躍すれば、ファンに感動、子どもたちには勇気を与えられるけど、逆に言うと、怖さもある。だから攻めていく投球を求める。それだけじゃないかと思う。

 そして最後は「成長の糧」を持ち帰り、さらなる飛躍につなげることに期待した。

 矢野氏 侍ジャパンの経験は絶対、成長につながる。1球の難しさ、大事さ、プレッシャーというものを経験することで見えてくるものが変わってくる。(一流の選手から)話を聞いたり、肌で感じたり…それが湯浅のこれからの野球人生にとってとても大きい財産となる。

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