ソフトB・周東 またサヨナラ弾!!走攻守の主役に藤本監督最敬礼「周東デーですわ」

[ 2022年8月14日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5ー4オリックス ( 2022年8月13日    ペイペイD )

<ソ・オ>9回1死、右越えにサヨナラ本塁打を放った周東(23)を出迎えるナイン(撮影・中村 達也)
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 ザ・周東デー!ソフトバンクは13日、オリックスと対戦し周東佑京外野手(26)の右越え5号ソロで今季2度目のサヨナラ勝ちを収めた。3点リードを追い付かれ暗雲が漂い始めた展開で、チームを救った。6月18日の楽天戦でも劇弾を決めた男は、中堅守備でも大量失点の危機を防ぐスーパープレーで本拠地のファンを魅了。初回には自慢の足で先制点をもぎとる走攻守の大活躍だった。

 加速したら止まらないのは自慢の足だけではない。勝負強さも加速中。周東のことだ。4―4の9回1死での5打席目。宇田川の初球153キロ直球を鋭く振ると、今季5号の劇弾が、ライナーで右翼テラス席に突き刺さった。

 「何とか塁に出ることだけ考えて、甘い球が来たら打っていこうと。外野の頭を越えてくれ、と思っていたら、練習でも入らない場所に。入ると思わなかったのでびっくりです」

 美白の26歳は本塁前で仲間にもみくちゃにされた。3点リードの8回に、2安打3四死球で同点にされた藤井の肩をポンポンと叩いた。サヨナラアーチは6月18日の楽天戦の延長10回以来のプロ2本目。昨季4月9日の楽天戦以来の猛打賞もマークした。

 最初から走攻守で全開だった。初回先頭で遊撃内野安打で出塁。2球目にノーサインで二盗に成功し、今宮の内野安打で相手守備がもたつく隙を突いて生還した。

 2―0の2回の中堅守備では、2死満塁で中川圭のライナー性の打球を背走しながら左腕を伸ばし好捕。「無我夢中で打球を追った。捕れた瞬間、ほっとした」。試合後の藤本監督は「完璧な大ファインプレー。あれは周東しか捕れない」と賛辞を惜しまなかった。「血圧上がりそうや」と興奮気味で「今日は周東デーですわ」と表現した。

 4日の日本ハム戦から9試合連続で1番打者として固定され、7日の楽天戦から6試合連続で得点と安打を記録している。盗塁も3試合連続となる16個目。足もバットも好調を持続する。「どこか痛いとか言ってる時期ではないし、もう走るしかない」と頼もしい。大混戦の今季パ・リーグ。周東はプロ通算10本塁打のうち、5本が今季。さっそうと駆け抜ける快足のキーマンが乗ってきたのは好材料だ。(井上 満夫)

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2022年8月14日のニュース