8年ぶりに帰ってきた聖地 敦賀気比・大味君は憧れのスターの言葉を胸に“全力プレー”

[ 2022年8月14日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権第8日・2回戦   敦賀気比8―6市船橋 ( 2022年8月13日    甲子園 )

<市船橋・敦賀気比>一塁コーチャーを勤める敦賀気比・大味(左)(撮影・奥 調)
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 【いっちーの届け夏エール】敦賀気比の一塁コーチ・大味悠人君(3年)は、8年ぶりに聖地に帰ってきました。

 幼少期から大の巨人ファン。阿部慎之助選手に憧れて野球を始めました。小学4年生の時、甲子園で開催されたオールスターのホームランダービーで、外野を守りました。優秀作文を書いた小学生が選出される企画で「甲子園に出る、プロ野球選手になって阿部選手と対戦する」と書き、見事に選ばれました。

 一緒に中堅の守備位置についたのは中日・大島洋平選手と巨人・坂本勇人選手。「何年生?」「どこ守ってるの?」。憧れのスターたちがかけてくれた言葉は、今も鮮明に覚えています。ソフトバンク・柳田悠岐選手の打球は当時身長1メートル20ほどの大味君の頭上を超え、バックスクリーンへ。「かっこいい!」。夢のような思い出は阪神・マートン選手がくれたリストバンドにしまい込みました。

 この夏初めて背番号をもらい、もう一度、甲子園のグラウンドに立つという夢をかなえました。「大島選手と坂本選手に全力プレーを見てほしい!」。コーチャーズボックスから身ぶり手ぶりで支持する大味君は、誰よりも目立っていました。その姿は、きっと両選手に届くはずです。

 ◇市川 いずみ 京都府出身のフリーアナウンサー兼ピラティスインストラクター。山口朝日放送時代に高校野球の実況で「ANNアナウンサー賞最優秀新人賞」を受賞。昨年からは早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に在学し、野球選手の障害予防について研究中。

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2022年8月14日のニュース