BC栃木・ムネリン　プロ初登板のティモンディ高岸に「いい投球でパワーがある」試合中にかけた言葉とは…

＜栃木・埼玉＞2回、川崎（左）にお尻を叩かれる栃木先発のティモンディ・高岸宏行（撮影・久冨木　修）　　　　
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　野球の独立リーグ、ルートインBCリーグ・栃木に入団したティモンディ高岸宏行（29）が14日、宇都宮市内で行われた埼玉戦で初登板初先発し、2回3安打3失点で降板した。チームは4-4で引き分けた。

　高岸は、初球134キロをマークするも、先頭打者の金子に内野安打を許した。2死三塁の場面で、4番・フェルナンドへの1球目を暴投し、その間に走者が生還。以降は2死一、二塁としたものの6番・中村を中飛に抑え、初回のマウンドを終えた。

　2回は先頭打者の7番・青木に左中間ソロを被弾した。プロの洗礼を浴びたものの、高岸は笑顔を浮かべ拍手をしながら青木の一発を祝福。2死一、二塁では、元楽天の3番・片山に右前適時打を許すも、続くフェルナンドは左飛に打ちとった。

　この日は、メジャーリーグなどでも活躍した同チームの川崎宗則内野手（41）も三塁手として先発出場。試合中には、プロ初登板の高岸に何度も声をかけにいく姿が見られた。

　試合後のインタビューで川崎は、高岸について「いい投球で、緊張したと思うけどパワーがある。こんなにたくさんのファンの方が来てくれて、いい緊張感の中で試合ができた」とコメント。「高岸くん、ゴールデンブレーブスに入ってくれてありがとう！」と感謝した。

　試合中に高岸に声をかけていたことについて、「“やれば…？”みたいな感じで声かけました。あとは“いい顔してるよ！”って。高岸くん、本当に男前でした」と回顧。高岸の代名詞「やればできる！」にかけて、「やれば…？」、「できる！」と互いに鼓舞しあっていたと明かした。

　高岸が左中間ソロを被弾した際に笑顔で、相手選手を祝福していたことについては、「“ナイスボール！”って声かけてましたね。本当に素晴らしい」と絶賛。「勝負の世界ではあるけれど、相手をリスペクトする姿勢は僕らも見習わないといけないと思いました」と話した。