栗山監督 最強「侍」つくる!来年3月WBCで大谷と"共闘"だ 現地で愛弟子を視察

[ 2022年8月14日 02:30 ]

エンゼルスタジアムで大谷を視察する侍ジャパンの栗山監督(撮影・大森 寛明)
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 侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が12日(日本時間13日)、エンゼルスの大谷翔平選手(28)が「2番・DH」で出場したツインズ戦を視察した。来年3月に開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、前回覇者で最大のライバルである米国代表は続々と大物選手が出場を表明。大谷との「共闘」が期待される中、指揮官は打倒・最強軍団を改めて誓った。

 エンゼルスタジアムの会見場で、栗山監督は感慨深げに話した。投打二刀流の生みの親。三塁側スタンドから、愛弟子がメジャーでプレーする姿を5年目で初めて見守った。

 「野球人が見ていても、どこが天井なんだと思わせてくれる選手。それは凄く楽しみにしている」

 大谷は今年の球宴前に、WBCについて「出たい気持ちはもちろんある」と話した。日本ハム時代の17年には右足首の故障で出場を断念。栗山監督も、その悔しさは痛いほど分かっている。来年3月の「共闘」実現へ期待は高まる。大谷との面談については「想像にお任せします」とけむに巻きつつ「大きな壁に向かってどれだけ自分がそれを打ち破れるかとずっとやってきた選手。凄く本人も楽しみにしているだろう」と思いを巡らせた。

 4日に渡米。WBCへの選手選考の準備の一環で、ここまでブルージェイズ・菊池、カブス・鈴木、パドレス・ダルビッシュの視察に訪れ、大谷が最後。スケジュールの都合で全員は視察はできなかったが「オンラインも含め、こちら(米国)に来ている(日本)選手に全員アプローチは取った。全選手の状況が何となく分かった」と余念はない。

 一方で、前回覇者で侍ジャパンの最大のライバルと目される米国代表は続々と代表選手を発表。この日は昨季2度目のナ・リーグMVPに輝いたフィリーズの主砲ハーパーの出場が決まった。栗山監督は学生時代からチェックしており「一野球人としては最高。凄く楽しみ。これだけやりがいのあることはない。ハーパーの話は初めて聞いたので“いいじゃない”って感じ」と目の輝きが増した。

 唯一で最大の目標は06、09年大会以来の頂点。指揮官は「野球の在り方が問われる時代。それを選手が感じて、(ハーパーのような)スター選手が出ると表明してくれている。それに我々も応えられるようなチームをつくらなきゃいけない」と決意を新たにした。(柳原 直之)

 《「17」&「KURIYAMA」ユニ着用》栗山監督は、エンゼルスから大谷の背番号「17」と「KURIYAMA」と文字が入ったユニホームを贈呈された。実際に着用し、「ありがとうございます」と笑顔で感謝。三塁側スタンドでの観戦中に、エンゼルスタジアム恒例のウエーブがわき起こると、タイミングを合わせて両手を上げ、笑みを浮かべていた。

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