BC栃木・ティモンディ高岸プロ初登板に“今季最多”観客5021人!「現時点での100%が出せた」

[ 2022年8月14日 18:48 ]

<栃木・埼玉>試合後に囲み取材を受ける栃木・ティモンディ・高岸宏行(撮影・久冨木 修)    
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 野球の独立リーグ、ルートインBCリーグ・栃木に入団したティモンディ高岸宏行(29)が14日、宇都宮市内で行われた埼玉戦で初登板初先発し、2回3安打3失点で降板。チームは4-4で引き分けた。

 小さい頃の夢だった「プロ野球選手」。芸人と“二刀流”での挑戦がついにスタート。初球は134キロをマークするも、先頭打者の金子に内野安打を許した。2死三塁の場面で、4番・フェルナンドへの1球目を暴投し、その間に走者が生還。以降は2死一、二塁としたものの6番・中村を中飛に抑え、初回のマウンドを終えた。

 2回は、先頭打者の7番・青木に左中間ソロを被弾した。プロの洗礼を浴びたものの、高岸は笑顔を浮かべ拍手をしながら青木の一発を祝福。2死一、二塁では、元楽天の3番・片山に右前適時打を許すも、続くフェルナンドは左飛に打ちとった。

 試合後の取材で、高岸は初登板を終えた手応えについて、「現時点での高岸の100%が出せた。その中で改善点も見つかって、そこを改善できることがたのしみ」と意欲。「プロとして投げてみて、スイング一つに選手の意図を感じる。10年ぶりの実戦マウンドで、応援する側なのに観客の皆さんに応援してもらった。感謝です」と続けた。

 ネット上では左中間ソロを被弾した際に相手打者を称える姿が話題を呼んだ。高岸は「僕も甘い球を投げてしまいましたが、それをしっかり打ったのはお見事」と相手打者を称賛。「球種はストレート、スライダー、フォーク。全部エール球ですね。エール球(ストレート)みたいな、そんな感じで投げれました」と振り返った。

 強い日差しが降り注ぐなかで行われた試合について、済美の野球部出身の高岸は「太陽は暑かったですね。でも心の熱さで、次は太陽より熱くやっていけたら。この暑さに打ち勝ったのは高校時代に培った筋持久力のおかげ。上甲監督に感謝です」とコメント。「試合前には投げるボールに“君ならできる!”と鼓舞しました!」とらしさ全開で話していた。

 この日、入場者数は今季最多となる5021人を記録。球場には、高岸の応援グッズを手にしたファンたちが詰めかけていた。

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