楽天・則本が連敗ストッパー コロナ復帰3戦目で最多の123球7回1失点 滝沢も2連続三振斬り

[ 2022年5月15日 18:07 ]

パ・リーグ   楽天3―1西武 ( 2022年5月15日    ベルーナD )

<西・楽>7回、2死満塁のピンチで滝沢を空振り三振に打ち取り吠える則本(撮影・篠原岳夫)
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 楽天・則本昂大投手(31)が吠えた。1点リードの7回2死満塁。2日連続お立ち台に上った西武・滝沢をフォークで空振り三振に仕留めると、右拳を握った。「きのう滝沢君に打たれたし…。何日も同じ打者にやられたらチームとしてダメだから。全力で抑えにいきました」。

 5回2死一、二塁での3球三振を含め、2打席連続K斬り。年俸約1/66、売り出し中の18歳に格の違いを見せつけ、チームの連敗を「4」で止めた。

 エースとして絶対負けられないマウンドだった。「相手投手も踏ん張っていたし、厳しい戦いだったんですが。何とか抑えられたのはすごく良かった」。唯一の失点は3回1死三塁から太田の捕逸で与えたとあり、自責はゼロ。新型コロナウイルス陽性判定から復帰3戦目で今季最多の123球を投じ、役目を果たした。

 石井監督も「精度の高いボールは投げていたけど、彼(則本)の役割はまずチームを勝たせること。結果を出してくれて良かった」と背番号14を称えた。

 今季は球団最多となる7度目の開幕投手を任されながら、直後にPCR検査で陽性と判明し、一時は39度台の高熱に見舞われた。筋肉量も当然落ちたが、ようやく本来のパフォーマンスが戻りつつある。「終盤に行くにつれ、フォームのバランスが良くなった。いい感覚をつかめたかな。これを次回(登板)は初回から出せるようにやっていきたい」。

 2位・ソフトバンクが敗れ、4ゲーム差に。エースの復活とともに、楽天が再び上昇気流に乗る。

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