ロッテ・井口監督 試合後に暴言で退場 “朗希騒動”因縁の京セラドームで判定に猛抗議

[ 2022年5月15日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ0―1オリックス ( 2022年5月14日    京セラD )

<オ・ロ>試合終了後、福家球審(手前左)への侮辱的な発言で退場となる井口監督。右手前はマーティン(右)をなだめる白井塁審(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 しばらくたっても怒りは一向に収まらない。侮辱的発言で19年以来2度目の退場処分を受けたロッテ・井口監督は報道陣に「ボールはボールなので。僕が退場だろうと構わないのでしっかりジャッジしてほしいということを言っただけです」と一気にまくし立てた。

 0―1の9回2死一、二塁。一打同点の好機でフルカウントからエチェバリアへの7球目がストライク判定となるとベンチから飛び出して猛抗議した。ストライク、ボールの判定に対して審判団に抗議する権利は監督にはないが、福家英登球審の注意を受けても引き下がらない。森脇ヘッドコーチらが間に入ったが抗議を続け、嶋田哲也三塁塁審から「侮辱的発言」で退場処分が下った。すでに試合終了後だったが、責任審判の吉本文弘二塁塁審は「退場に値する発言がありました」とし、嶋田塁審も「警告は1回している」と処分の正当性を主張した。

 問題となった最後の外角低め直球はエチェバリアも四球を確信し判定に怒りの反応を見せていた。もちろん、判定が覆ることはなく、指揮官は「みんなが頑張っていた。チームがつないでいるところなので」と悔しがった。

 京セラドームでは4月24日の試合で判定に不服そうな佐々木朗の態度に対し、白井一行球審がマウンドに詰め寄って議論を呼んだばかり。白井審判員はこの試合は一塁塁審だった。審判団との相性が最悪の球場で1点が遠い展開となり、連勝は3でストップした。(君島 圭介)

 ▽公認野球規則抜粋
 (a)打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいは走者がアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、プレーヤー、監督、コーチ、または控えのプレーヤーが、その裁定に対して、異議を唱えることは許されない。
 【原注】ボール、ストライクの判定について異議を唱えるためにプレーヤーが守備位置を離れたり、監督またはコーチがベンチまたはコーチスボックスを離れることは許されない。もし、宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば、試合から除かれる。

 《19年以来3年ぶり》ロッテの井口監督が試合終了後に審判への侮辱行為で退場。自身の退場は19年9月9日ソフトバンク戦以来2度目で、ともに監督となって以降だ。なお、これまで、試合終了後に監督が退場となったケースは、83年6月28日近鉄戦の大沢啓二(日=暴力行為)、91年8月6日ダイエー戦の大島康徳(日=暴力行為)、97年7月10日近鉄戦の東尾修(西=暴力行為)、14年9月2日阪神戦の中畑清(D=暴力行為)らがある。

続きを表示

2022年5月15日のニュース