ソフトバンク　2戦連続の零敗、三森＆柳町が急ブレーキ　藤本監督「打線が線になっていない」

パ・リーグ   ソフトバンク0-2日本ハム （ 2022年5月14日    札幌D ）

＜日・ソ＞初回、捕邪飛に倒れた三森（撮影・高橋　茂夫）
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　梅雨入りを前に打線が湿り始めた。ソフトバンクは14日、日本ハムに0―2で敗れ、2連敗を喫した。ここまで打線を引っ張ってきた1番打者の三森大貴内野手（23）、6番での起用が続く柳町達外野手（25）がともに4試合連続無安打と急ブレーキ。23イニング無得点で2試合連続の零敗を喫し、4カードぶりの負け越しが決まった。

　最後までホームベースが遠かった。9回2死二塁。上林が右飛に倒れると、スコアボードにまた「0」が刻まれた。2試合連続の零敗。これで11日の西武戦の4回から23イニング連続無得点となった。「向こうが少ないチャンスをものにできたというだけ。（こっちは）打線が線になっていない。そこだけです」。藤本監督は淡々と振り返った。

　チャンスは序盤にあった。相手先発・上沢の立ち上がりを攻め、初回は2死一、二塁とするも中村晃が右飛に倒れた。2回は無死一、二塁の好機で打席にはリチャード。強攻策に出たが、結果は最悪の二ゴロ併殺。その後の2死一、三塁で三森が一ゴロに倒れ、先制機を逃した。流れを失った打線は5回から8回まで無安打に抑えられた。

　気掛かりなのは打線をけん引してきた三森と柳町の状態だ。切り込み隊長の三森はこの日4打数無安打で4試合連続無安打。21打席快音なしと調子が急降下している。5月スタート時には3割あった打率は2割8分を切った。また、藤本監督が打線のキーマンに挙げる6番・柳町も3打数無安打で4試合ノーヒットとバットが湿ってきた。

　それでも、指揮官は悲観していない。「選手が自分で（状態を）分かっている。“今が好調じゃない”というのは誰が決めているか分からんけど、最後の三森のサードゴロはいい当たり。こちらから調子良い、悪いとかは言いたくない」と切り替えを求めるように話した。

　2連敗で4カードぶりの負け越しが決まったが、首位・楽天が敗れたため、ゲーム差は3のままだ。「打てなくなる時はありますよ。負けは負け。完封で負けでも、5対6で負けても一緒。もう切り替えるしかない」と藤本監督。リーグトップのチーム打率・268を誇る打線の奮起を期待しながら語った。（福井　亮太）