阪神の切り込み隊長・近本が大仕事!今季3度目の3安打3得点で先発・青柳を強力援護

セ・リーグ   阪神9-2DeNA （ 2022年5月14日    横浜 ）

＜D・神＞6回、近本はこの日3本目の安打を放つ（投手・宮国）（撮影・大森　寛明）
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　試合前から阪神の打者陣は「青柳を援護しろ」の思いで一致していた。選手会長の近本は「ミーティングでそういう話があった。とにかく先制して点を取ろうと」と明かした。円陣の声出しでも「出塁して、つないで、還そう」というシンプルな目標が掲げられた。

　初回初球に見本を示した。上茶谷の146キロを中前打。マルテの犠飛で生還し、わずか7球で先制点が生まれた。3回は左中間突破の二塁打を放ち、6回には3番手の宮国から中前打。3安打して全て本塁を踏んだ。

　中日・大野雄に10回2死まで完全投球をされ、青柳を孤立無援にした6日は4打数無安打に倒れた。「大野さんに崩されて、その3連戦はけっこう“やべえな”と思いました」。打撃が狂いかけたが、「アウトになっても内容ある打席を増やすしかない。結果を気にせず打ちにいくこと」を心がけ、不調の波を押し戻した。

　猛打賞は6試合ぶりで計3度はすべて5月。月間打率・356は3、4月の・231とは別人だ。例年シーズン100打席を超えたあたりから調子を上げるように、今年も青葉の季節に入って上昇曲線を描いてきた。6回は8試合ぶり6個目の盗塁も成功。塁に出て、仲間に還してもらうパターンを「明日もあさっても続けたい」と誓う。理想的な形ができれば白星も増える。（倉世古　洋平）