巨人・ポランコ クロマティに並ぶ9打数連続安打&11打席連続出塁

[ 2022年5月15日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人7―6中日 ( 2022年5月14日    東京D )

<巨・中>6回、適時二塁打を放ち、雄叫びをあげるポランコ(撮影・河野 光希)
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 前日まで7打席連続安打だった巨人・ポランコは、この日も記録を更新した。四球、四球、右越え適時二塁打で迎えた2―5の7回1死一、二塁で祖父江の外角直球を左翼線に運ぶタイムリー二塁打。その後の中田の逆転満塁弾を呼び込んだ。

 「バッティングの感覚もいいし、ボールがしっかり見えている。コンタクトをしっかりすることを意識している」と、好調の要因を語った左の大砲。第5打席は大きな中飛に倒れ記録はストップしたが、9打数連続安打&11打席連続出塁は、88年のクロマティに並ぶ球団外国人記録だった。

 日本で7年間、プレーし、89年に打率・378をマークしてMVPも受賞したクロマティは明るい性格で「バンザイポーズ」などでファンにも愛された。応援歌でもある「楽をしてーもークロウークロウー、苦労してーもークロウークロウー、おーまえが打たなきゃー、明日は雨ー、クロマティ♪」というメロディーは今でもオールドファンの耳に残る。

 メジャー通算96本塁打を誇るポランコも来日1年目から日本野球に順応しつつある。打席に入る前は球審、相手ベンチに一礼し、右翼守備に就く際もスタンドのファンに頭を下げる男は「尊敬の意味を込めてのあいさつ」と言う。ホームラン後に両手を揺らす「お化けポーズ」は小林から伝授されたものでファンにも浸透してきた。

 一時は2割を切るほど低迷した打率は・278まで上昇した。現役時代はクロマティと一時代を築いた原監督は「存在感があるし、ステップアップの材料にしてもらいたい」と目を細める。明るく、謙虚な助っ人が、最強助っ人への道を歩む。(川島 毅洋)

 《連続打数安打 最多は11》ポランコ(巨)が12日DeNA戦から2四球を挟み9打数連続安打。連続打数安打のプロ野球記録は91年レイノルズ(大洋)、03年高橋由伸(巨)の11打数で、9打数以上は10年フェルナンデス(西)以来12年ぶり20人、21度目。巨人では8人目になる。うち、外国人では88年クロマティに次ぎ34年ぶり球団史上2人目だ。また、チームで11打席以上の連続出塁は前記高橋由の14打席を最多に7人目。外国人ではこちらもクロマティに次いで2人目。

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2022年5月15日のニュース