九産大が6季連続優勝へ逆王手!気合の丸刈りエース・渡辺が魔球駆使の力投「スプリームが良かった」

[ 2022年5月15日 05:30 ]

福岡六大学野球第6週   九産大5-3九共大 ( 2022年5月14日    九共大 )

<九産大・九共大>8回途中3失点の力投を見せた九産大・渡辺
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 第6週第1日の3試合が行われ、九産大が九共大を5―3で下し6季連続リーグ優勝に逆王手をかけた。髪を丸刈りにして気合を入れた先発右腕の渡辺翔太投手(4年)が7回2/3を3失点で踏ん張り、勝てば優勝が決まる九共大を退けた。勝ち点制の今季は同じ勝ち点なら勝率で順位を決めるため、15日の2回戦で九産大が連勝なら優勝、敗れれば九共大の優勝となる。

 負ければ九共大の優勝が決まる決戦。やはり頼りになるのはこのエースだった。「スプリームが良かった。左打者の多い打線に外角に逃げていく球は有効だった」と渡辺。スプリットとツーシームの中間のような変化で大リーグ、パドレスのダルビッシュが武器にする魔球を操った。

 内角は速球、外角は逃げて落ちるスプリームのコンビネーションで7回2/3を投げて9奪三振。7回にソロ本塁打、8回に3安打を集められて失点したが、6回までのゼロ行進で試合の流れを大きく引き寄せた。

 帽子を取ると髪は丸刈り。「気合を入れようと月曜日(9日)に6ミリでカットしてもらった」。前週の日経大戦は第2戦を落とし3戦目までもつれて苦しんだ。心機一転。首位の九共大との大事な一戦に向けて楠本とともに頭を丸めた。「渡辺は前週1、3戦に投げていたし本調子じゃなかったが打たせて取って抑えてくれた」と大久保哲也監督は気迫と頑張りを称えた。楠本も好救援して逆王手に成功。渡辺は「やっと振り出しに戻った。明日も先発するつもりです」。連投も辞さないエースが本当に頼もしい。(中島 泉)

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2022年5月15日のニュース