ソフトバンク開幕連勝8でストップ 藤本監督1軍公式戦で初黒星も前向く「9回はよく追い付いた」

[ 2022年4月7日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1ー3オリックス ( 2022年4月6日    ペイペイD )

<ソ・オ>延長で敗れ、ガックリの藤本監督(撮影・中村 達也)
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 7日につながる粘りだ。ソフトバンクは6日、オリックスに1―3で敗れ開幕9連勝を逃した。0―1の9回に代打・上林誠知外野手(26)の右前適時打で追いつく執念を見せたが、延長10回に森唯斗投手(30)が勝ち越しを許し力尽きた。藤本博史監督(58)は初黒星で新人監督連勝NPB記録も8でストップ。それでも貯金7で単独首位。焦らずに7日から仕切り直す。

 1軍の公式戦で初めての負け。藤本監督は、自らに言い聞かせるように2度うなづいた。2度の拍手で、ベンチを去る選手に再びハッパをかけた。

 「9回はよく追い付いたから、こういう試合、取りたいですよね。それが悔しいけど明日から出直しという形で、頑張るだけ」
 0―1の1死一塁から平野を相手に3連続の代打攻勢。指揮官が切ったカードは堅実に仕事を果たした。牧原大は中前打でチャンスメークし柳町は中飛で2死一、三塁とし、上林が同点の右前適時打を放った。

 「自分で決めるという強い気持ちで打席に立ちました。期待に応えることができ安心しました。ゲームは負けたが切り替えて明日に臨みたいと思います」

 開幕から不動の3番だった主将・柳田が5日の二塁への走塁でスライディングした際に左肩を痛め、スタメンから外れた。3番の代役に松田を入れ、中堅には真砂。野村勇を左翼に配し、左腕を得意とする右打者でスタメンを組んだが不発。投手陣も9回まで最少失点でつなぎ、9回裏の攻撃で野手が驚異的な集中力を示し開幕8連勝した強さが見えた。

 しかし、相手も昨季のパ・リーグ王者。1―1の延長10回に、どんでん返しが待っていた。守護神・森を投入したが2死二塁から連続適時打で2点を加えられて今季9戦目で初黒星。3月25日の開幕戦から刻んできた連勝は「8」で止まった。

 それでも藤本監督は「全然、気にしてないです」と、すぐに前を向いた。「9回の粘り、あの場面で(上林が)打てたことは自信になると思うし、明日にもつながる」。チームの団結力は落ちていない。すんなり終わらないのが今季のホークス。粘りを糧に、今日から再出発する。(井上 満夫)

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