ダルビッシュ“心強い相棒”カラティニ捕手が開幕前日にトレード 試合前に外野で一緒にジョギングも

[ 2022年4月7日 10:09 ]

ビクター・カラティニ捕手(AP)
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 パドレス・ダルビッシュ有投手が、MLBで最も頻繁にバッテリーを組んだビクター・カラティニ捕手が6日(日本時間7日)ブルワーズにトレードされた。

 カラティニはカブス時代、19年のシーズン途中からダルビッシュの球を受けるようになり、通算61試合、362・2イニングは、ともにこれまで投げた14人のメジャー捕手の中では最多。

 バッテリーを組み始めた頃のユニークなエピソードがある。2人が登板直前、約50分前に外野に出て、一緒にジョギングするのがルーティーンになったこと。メジャーで他のバッテリーが同じことをやるのを見た記憶がなく、ダルビッシュに聞くと「(自分も)中学以来かな」と笑っていた。「(19年の)オールスター休み明けの試合から、カラティニにお願いがあるんだ、一緒にウォームアップしてくれと頼んだら、はあ?っと」。「外の空気を2人で感じられるし、いろんなわけわからない話をしながら、それが僕にはすごく良い。一番最初はみんな面白がっていたし、カラティニもなんでこんなことをと思ったかもしれないけど、おかげで首を振る場面も減って、呼吸が合っている気はします」と説明していた。

 19年前半ダルビッシュはピッチングが安定せず苦しんでいたが、気の置けない仲間を得て、二人三脚でピッチングを立て直した。ダルビッシュにとっては大きな出会いだった。

 ブルワーズがカラティニを獲得したのはペドロ・セベリノ捕手が薬物違反で80試合の出場停止処分を受け控え捕手を必要としていたから。一方のパドレスは正捕手のオースティン・ノーラに加え、マーリンズから移籍のジョージ・アルファロ捕手が打撃好調だった。ダルビッシュは7日(日本時間8日)の開幕戦では、メジャーで15人目の捕手相手に投げることになる。

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2022年4月7日のニュース