MLB バッテリー間サイン伝達に電子機器 サイン盗み防止&試合時間の短縮が狙い

[ 2022年4月7日 02:30 ]

MLBが承認した電子ピッチコールシステム(AP)
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 大リーグ機構がバッテリー間のサイン伝達のため、今季から電子機器の使用を認める方針を固めた。5日(日本時間6日)、スポーツ専門局ESPN(電子版)が報じた。捕手が送信機の付いたリストバンドを装着し、投手の帽子に付けられた受信機に音声で球種、コースを伝える。使用は任意となり、オープン戦中に各球団でテストされてきた。

 エンゼルスの先発右腕ロレンゼンは早速、ドジャース戦で同電子機器を使用。捕手スタッシから送信された球種やコースを伝える音声が、歓声にかき消される場面があったものの「初回はリズムが良くなくて諦めかけたが、慣れたら良かった」と語った。

 ジョー・マドン監督は「導入されれば二塁走者や、ごみ箱を叩く人のことを心配しなくてよくなる」と述べた。大リーグでは17年アストロズ、18年レッドソックスでサイン盗みが行われたことが発覚し問題となっていた。サイン盗み防止や試合時間の短縮が期待され、大谷ら日本投手が使用する姿が見られるかもしれない。

 ≪ナ・リーグもDH制導入≫大リーグは今季からポストシーズン進出球団を10から12に拡大し、ナ・リーグもDH制を導入する。打順に入った先発投手が降板後もDHで出場を続けられる新ルール(通称大谷ルール)が適用。短縮キャンプに伴う故障防止の観点から、開幕から5月1日(日本時間2日)までベンチ入りメンバーを通常の26人から28人に拡張。コロナ下の過去2年で導入した延長タイブレーク制(延長10回に無死二塁から開始)を今季限定で継続する。

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2022年4月7日のニュース