エンゼルス・大谷 過去最高の仕上がり 22年シーズンに約束できることは「100%の努力」

[ 2022年4月7日 02:30 ]

オープン戦   エンゼルス0ー5ドジャース ( 2022年4月5日    ロサンゼルス )

<ドジャース・エンゼルス>ブルペンで投げ込む大谷(撮影・光山 貴大)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が5日(日本時間6日)、ドジャース戦に「1番・DH」で出場し、1打数無安打、1四球でオープン戦最終戦を終えた。史上初となる「1番・投手兼DH」で出場予定の本拠地での7日(同8日)開幕アストロズ戦に向け、過去最高のコンディションの良さを強調した。

 5年目の開幕を2日後に控え、大谷は淡々と言葉を紡いだ。「慣れもフィジカルも含めて一番良い状態かなと思います」と語り、「過去一(過去一番)?」という問いには「そうですね。毎年そういうつもりでやっている」と言い切った。

 1カ月遅れで始まった異例の短縮キャンプでは、自らの判断でオープン戦登板を2度に減らし、最速99マイル(約159キロ)を計測。昨季終盤から使うスプリットとチェンジアップの「中間球」を試し、手応えを深めてきた。

 打者としても3本塁打と順調で、この日はオープン戦両リーグ2位の9四球目を選んだ。「ボール、ストライクの見極めもいい」と選球眼が向上。今季はトラウト、レンドンの主軸2人が打線に戻る。昨季2人が不在の間は大谷が勝負を避けられるケースが目立ったが、勝負せざるを得ない場面が増えそうだ。

 試合前には3日連続のブルペンで21球を投げ、初の開幕投手へ最終調整した。今季から打順に入った先発投手が降板後もDHで出場できる通称・大谷ルールが導入される。両リーグでDH制が採用されることもあり、大谷の打席数は昨季より50打席前後増えそうだ。

 米メディアの「今季約束できることは?」という質問には「約束できることはない。どうなるか分からないのが野球なので」とした上で、「100%の努力をするという約束はできる」と実直な“大谷らしさ”をのぞかせた。開幕戦のチケットは既に完売。静かに幕開けを待つ視線が確かな自信を物語った。(柳原 直之)

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2022年4月7日のニュース