セガサミー・古屋敷匠真投手 指名漏れ悔しさ胸に飛躍誓う最速154キロ右腕

[ 2022年3月4日 06:30 ]

スポニチ大会注目のルーキー

最速154キロを誇る古屋敷(撮影・柳内 遼平)
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 球春到来を告げる「第76回JABA東京スポニチ大会」は、6日に開幕する。社会人デビューとなる注目の新人選手を紹介する第1回は、セガサミーの法大出身の古屋敷(ふるやしき)匠真投手(22)。最速154キロ右腕が新たなステージでの活躍を目指す。

 守りの野球で躍進するセガサミーに、頼りになる即戦力右腕が加入した。最速154キロの直球を武器にする古屋敷は「最初にインパクトを与えることでチーム内の立ち位置が変わる」と初めての公式戦となる今大会でのブレークを誓った。

 東京六大学リーグの法大でプロ入りを目指した昨年、新型コロナウイルスの影響をもろに受けた。左腕・山下(ヤクルト1位)、経験豊富な右腕・三浦(DeNA4位)と同学年。古屋敷は両者を上回る球威が魅力でドラフト指名が期待されたが、8月に新型コロナウイルスに感染した。隔離を経て復帰したが「焦って一気に調子を崩してしまった」と球速は150キロ台から140キロ台中盤まで落ちた。大学最終シーズンだった4年秋は5試合に登板し、防御率5・14。ドラフト当日の10月11日は、野球部のミーティングルームで指名を待ったが名前は呼ばれなかった。

 プロ入りをかなえた山下と三浦からは「2年後待っているからな」と言葉を掛けられた。法大からは巨人5位指名の外野手・岡田を含めて3人がプロ入り。古屋敷は社会人野球の強豪に進み「悔しい思いをしたから頑張れる。1軍で活躍できる状態でプロに行きたい」と目標を高く引き上げた。

 チームの都市対抗最高成績は18、20、21年の4強。壁を越えるためには投手陣の厚みが鍵となる。大学時代は0勝に終わった右腕。「チームを勝たせる投手になりたい」と白星量産を狙う。(柳内 遼平)

 ◇古屋敷 匠真(ふるやしき・たくま)2000年(平12)1月1日生まれ、青森県東北町出身の22歳。小3から野球を始め、東北中では軟式野球部に所属。八戸工大一(青森)では最速152キロを計測するも甲子園出場はなし。法大では3年春からベンチ入りし、通算13登板で0勝0敗、防御率4・42。50メートル走6秒3。遠投120メートル。1メートル78、83キロ。右投げ左打ち。

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2022年3月4日のニュース