あるぞ開幕レフト!中日・鵜飼 9番降格の雪辱戦で“一発回答” 立浪監督の助言が即結果に

[ 2022年3月4日 05:30 ]

オープン戦   中日5-3ソフトバンク ( 2022年3月3日    ペイペイD )

<ソ・中>6回無死一塁、左越え本塁打を放った鵜飼を出迎える立浪監督(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 中日のドラフト2位・鵜飼(駒大)が怪力を見せつけた。1点を追う6回。広いペイペイドームの左翼席中段まで飛ばした。推定飛距離130メートルのオープン戦1号。勝利も呼んだ逆転の一撃で開幕左翼へ大アピールした。

 「真っすぐを1球で仕留められたので良かった。完璧です」

 初4番に抜てきされた前夜は4打数1安打。力が入ってバットが出ず、2度の見逃し三振もあった。「迷っていた。いろいろ考えてパニックになっていた」。

 試合前に立浪監督から「一線級の投手と対戦するときは、ある程度狙い球を絞れ」と助言されて迷いが消えた。打順9番に下がった雪辱戦。本塁打は桂が四球で歩いた直後の直球だった。しっかり狙いを定めて一振りで仕留め、「立浪監督のおかげ」と感謝。指揮官も「素晴らしい本塁打。風格もあるしねえ」と目尻を下げた。

 3回2死では田中正の内角高めの149キロにバットを折られながらも強引に振り抜き、左中間のフェンス上部に当たる二塁打。場内をどよめかせた。福留、平田、阿部ら実力者がひしめく左翼争いの中でも、パワーは群を抜く。中日の新人選手では15年の石川駿以来、実に7年ぶりのオープン戦での本塁打。待望久しい和製大砲の素養を見せつけても満足していない。

 「打たなければスタメンは絶対に獲れない。1本出たのは良かったけど、まだまだ反省すべきところはたくさんある」。圧倒的なパワーと積極性で開幕スタメン奪取を見据えた。 (中澤 智晴)

 ◇鵜飼 航丞(うかい・こうすけ)1999年(平11)5月30日生まれ、愛知県名古屋市出身の22歳。中京大中京では3年夏に甲子園出場。高校通算56本塁打。駒大では1年春からベンチ入り。4年秋に東都大学リーグ記録に並ぶ4試合連続本塁打。1メートル82、100キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2022年3月4日のニュース