横田魅せた足攻の可能性 併殺阻止に初盗塁も

[ 2016年3月26日 09:47 ]

<神・中>1回1死一塁、横田は二塁盗塁を決める

セ・リーグ 阪神2-5中日

(3月25日 京セラD)
 チームスローガンの「超変革」を象徴する阪神・横田の奮闘ぶりだった。3年目に初の開幕1軍、そしてスタメンでプロ初出場。待望の晴れ舞台では無安打に終わったが、グラウンドを駆け巡り存在感は発揮した。

 「試合が始まる前は、すごく緊張していたんですが、試合が始まると先輩がたが声をかけてくれたんで(普通に)できました。最初の守備でも緊張したんですが、打席では落ち着いてできた」

 初回、無死一塁での初打席ではカウント1ボール1ストライクから外角速球を打ち損じて平凡な投ゴロ。しかし全力疾走で一塁まで走り抜けて併殺打を阻止すると、次打者ヘイグの2球目に迷いなくスタートを切った。チーム初の二盗を成功させ、ヘイグの左中間への安打で先制点となるチーム初得点も記録した。

 「(盗塁は)サインが出ていたんで。成功できて良かった。今は結果だけを求めてやっている」

 戦う姿勢は最後まで崩さなかった。4回無死からの第2打席では平凡な遊ゴロ。しかし安打の可能性を信じて一塁へ気迫のヘッドスライディングをみせた。三ゴロに倒れた8回の第4打席も間一髪のタイミングでアウト。中日に、俊足を印象付けたのは第2戦以降の伏線となるはずだ。

 「結果が出なかったんで、すごく悔しい…」

 全打席で第1ストストライクをスイング。打率・339の好結果を生んだオープン戦と同様に積極的な姿勢は変わらなかった。初安打は、開幕戦ではお預けとなったが、虎打線の中でもっとも輝いていたと言っても大げさではない。(山本 浩之)

続きを表示

2016年3月26日のニュース