【大野豊の視点】ジョンソンは開幕にふさわしい投球だった

[ 2016年3月26日 09:08 ]

<広・D>2回、2点を先制されたジョンソンは悔しげな表情

セ・リーグ 広島1-2DeNA

(3月25日 マツダ)
 結果的に敗戦投手となったが、広島先発のジョンソンは責められない。2回1死二、三塁。新人の柴田に初球を打たれたことは反省点だが、その後は安定感を取り戻した。私は開幕投手を4度、務めたことがあるが、前年の成績を踏まえて、ローテの柱となるべき投手が投げる試合。ふさわしい投球は見せてくれた。

 敗因は得点が取れなかったことに尽きるでしょう。田中、菊池、丸の上位打線が出塁し、相手投手にプレッシャーを与えながら中軸に回していくことがカープの形。出塁できなければ、形も整わない。特に初回。井納のストライクを取りに来る直球を簡単に見逃していたように見受けられた。指示かもしれないが、あの3人であれば、積極的に打ちに行ってもいい。

 今年はDeNAの野球が変わってきそうだ。左投手の先発が分かっていながら6、7、8番に左打者を並べてきた。8回、不安定な三上を代えなかったことも含め、ラミレス監督の芯を感じた。作戦面もきめ細かさがある。昨年10勝15敗と負け越したチーム。努力して日本野球に適応してきた彼の経験を若手が学べば、さらに手ごわくなる。(スポニチ本紙評論家)

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2016年3月26日のニュース