【有藤通世の視点】大谷直球に切れなし…調整に問題?

[ 2016年3月26日 09:09 ]

<ロ・日>厳しい表情でベンチに戻る大谷

パ・リーグ 日本ハム2-3ロッテ

(3月25日 QVC)
 ボールそのものが甘いとはいえ、ロッテ打線が大谷から初回に奪った3点は価値がある。デスパイネと井上のタイムリーはともに甘い変化球。ストレート一本に絞っていき、変化球にしっかり対応した結果だった。

 目を引いたのはデスパイネのバットの出がいい点だ。よほど体調がいいのだろう。昨年は開幕後の来日。今季は開幕前から準備ができており、去年のようなむちゃ振りはなくなった。日本の野球に慣れたということもあるだろう。6番に入った井上も甘い球ながらも、よく打った。井上、鈴木と続く6、7番は相手投手に嫌がられる存在。これでナバーロが帰ってきたら得点力は上がる。

 敗戦投手となった日本ハム・大谷は160キロが出ても制球と切れを欠いて直球にも対応されていた。ボールが言うことをきかない状態。落ち着くまでに3イニングを要した。調整法に問題があると言わざるを得ず打者での試合出場が影響しているのなら、二刀流の調整を考え直さないといけない。

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2016年3月26日のニュース