“唐川2世”智弁和歌山相手に「自分を試す」

[ 2010年8月5日 06:00 ]

第1日第2試合での対戦が決まった成田・金子主将(右)と智弁和歌山・城山主将

 【組み合わせ抽選会】20年ぶり出場の成田(千葉)は、初戦の相手が強豪の智弁和歌山に決まった。尾島監督は「凄いチーム。高嶋監督、西川、山本、名前がスラスラ出てくる」と苦笑いした。

 それでも虎視たんたんと勝利を狙う。OBでロッテで活躍する唐川と投球フォームが似ていることから「唐川2世」の異名を取るエースの中川は、千葉大会では6試合45回で奪三振数は61。最速143キロの伸びのある直球で奪う空振りは「成田の芸術」とまで呼ばれる。
 7月24日の同大会準決勝、習志野戦。今ドラフト候補の捕手で豪打の山下から2三振を奪い自信を得た。「全国でも自分を試してみたかったので、相手が智弁和歌山でよかったと思う」。1900年創部のチームが目指す初優勝。中川の出来次第で、決してそれは夢物語ではない。

 ≪智弁和歌山「気合が入る」≫初戦の相手が成田に決まった智弁和歌山・高嶋監督は「(成田は)好投手がいる時に甲子園に出てくる印象がある。唐川君(現ロッテ)とか…」と表情を引き締めた。プロ注目の主砲・西川も「県大会から自分のスイングができていない。まず初戦をきっちり勝ちたい」と控えめ。それでも甲子園監督通算60勝目がかかる指揮官は「普通の相手とやるより、名前のある相手の方が気合が入りますから」とプラスにとらえていた。

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2010年8月5日のニュース