由規、1週間前に初完投、そして今度は初完封!

[ 2010年8月5日 22:05 ]

プロ初完封勝利を挙げ、客席にサインボールを投げ込むヤクルト・由規

 【ヤクルト5―0中日】プロ初完投勝ちを挙げ、記念球を実家に送ったのはつい1週間前のこと。ヤクルトの由規は、今度は三塁を踏ませぬ5安打完封を遂げ、お立ち台では「びっくり。興奮して言葉が出ない…」と初々しい姿をのぞかせた。

 ファンの注目は、前回マークした日本投手最速となる158キロの更新だった。だが、3年目右腕の心は違った。「相手は直球のイメージが強いはず。前回を利用して、スライダーを多めにいこう」と決めていたという。
 この作戦でスライダーだけでなく、直球の切れも増した。課題だった力みが抜けた。直球は150キロ台を連発したが、四球は一回の1個だけ。「前はボールが続くとやばいと思ったけど、今はない」と由規。走者を出しても低めを突いて4併殺打。126球の熱投に著しい成長が見えた。
 「要所で攻め続けたのが勝因」と言う。小川監督代行は「精神的な変化が明らかに出てきている。ヨシノリさまさま」と褒めた。球速への意識を封印しながらも七回に158キロを記録。入団時に掲げた「日本最速、世界最速」の言葉を思い出せば、次回登板は…。つい期待してしまう。

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2010年8月5日のニュース