久保、今季最多失点で“パパ1勝”ならず

[ 2010年8月5日 21:32 ]

2回、ラミレスへの死球に続いて阿部に四球を与え、マウンドにロージンバッグをたたきつける阪神・久保。この後、高橋に3ランを浴びる

 【阪神1―9巨人】エースの乱調であっさり首位の座を明け渡した。阪神は6連勝中だった勝ち頭の久保が、今季最多の6失点でKOされてしまう。同じくワーストとなる4回で降板の右腕は「首位争いの大事な試合でふがいない投球をしてしまい情けない」。

 一回は先頭から3者連続の空振り三振。だが、二回に突如歯車が狂った。先頭のラミレスに死球を与え、続く阿部は歩かせてしまう。2球で追い込んだ高橋に対しては、フォークが決め球にならない。フルカウントからファウルで粘られ、甘く入った9球目の速球を右中間席に運ばれる。その後も3安打を許し、この回5失点。真弓監督は「あの一発でリズムを崩した」と苦い顔で言い、右腕は「粘られて、最後にいいところに投げきれなかった」と悔やんだ。
 普段より短い中5日での登板で、「絶好調」で9勝目を挙げた前回とは球の切れに差があった。3日に第1子を授かったばかり。「プライベートと勝負は別」と集中して臨んだ右腕だったが…。首位攻防戦で負け越した真弓監督は「これからでしょう」と気持ちを切り替えるように、笑みをつくった。

続きを表示

2010年8月5日のニュース